林芳正官房長官は9日午前の記者会見で、気象庁が初めて「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表したことを受け、「事前避難を求めたり、特定の期間の地震発生を具体的に知らせたりするものではない」と強調した上で、地震への備えを再確認するよう呼び掛けた。「旅行や帰省も含め、日常生活における社会経済活動を継続しつつ、家具の転倒防止対策、安全な避難場所や経路、家族との連絡手段(の確認)など、発生時に直ちに避難できる態勢を取っていただきたい」と語った。
また、SNS(ネット交流サービス)などで地震の被害を装って迷惑サイトに誘導する情報が散見していることについて、林氏は「政府として正確な情報の発信を続ける。不確かな情報に惑わされることなく、互いに助け合って行動をお願いします」と述べた。
政府は9日午前8時半時点での地震による被害について、軽傷者8人、住宅の全壊1棟、一部破損が2棟と発表。停電、断水、通信障害などライフラインの被害情報の報告はないという。【鈴木悟】
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