沖縄県宜野湾市で10日夕、相次いだ米兵による性暴力事件と情報が県に共有されなかった問題に抗議する県民集会が開かれた。会場の屋内練習施設には、事件に心を痛めた人たちが集まり、基地問題の解決を訴えた。
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主催したのは、第3次普天間、第4次嘉手納の両爆音訴訟団と、市民団体などでつくる「オール沖縄会議」。
沖縄では今年6月以降、米兵による性暴力事件が相次いで発覚した。16歳未満の少女に対する不同意性交とわいせつ目的誘拐の罪で米空軍嘉手納基地(嘉手納町など)所属の兵長が3月に起訴されていたが、県警も那覇地検も公表せず、政府も1997年の日米合意に基づく県への通報をしていなかったことが問題となった。
また、米海兵隊員による不同意性交致傷事件が5月に起きていたことも発覚。政府はその後、昨年以降に米軍関係者による性暴力事件が他に3件あったことも明らかにした。(棚橋咲月)
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