ポスト岸田を巡る動きが慌ただしくなっています。上川陽子外務大臣と斎藤健経済産業大臣が15日、自民党総裁選への出馬の可能性を示唆しました。こうしたなか、石破茂元幹事長は立候補に必要な推薦人20人について、「めどが付きつつある」と発言しました。
■ポスト岸田の行方 出馬に意欲示す閣僚
岸田総理は15日、総裁選への不出馬表明後、初めての閣議に臨み、穏やかな表情を見せていました。次は誰が中央の椅子に座るのでしょうか。林官房長官によると、岸田総理は閣僚の前で「閣僚の中には総裁選に名乗りを挙げることを考えている方もいると思う。お気兼ねなく、閣僚としての職務に支障のない範囲で堂々と論戦を行ってほしい」と話したといいます。
現在、ポスト岸田に名前が挙がっているのは、石破元幹事長や小泉進次郎元環境大臣など7人です。閣僚からも、出馬に意欲を見せる発言が相次ぎました。
河野太郎 デジタル大臣「非常に多くの閣僚を経験し、いつかこの経験を生かせる日が来ればというふうに思っております」 高市早苗 経済安保担当大臣
「次の総理になる方が国家観を示し、その元で皆で力を合わせていく」
こうしたなか、上川大臣は外務省で記者団に対し、「何をすべきか熟慮した上で、決断し行動に移していく覚悟だ」と述べました。
若手議員から待望論が持ち上がっているのが、小林鷹之前経済安保担当大臣です。 小林前経済安保担当大臣「今は何度も申し上げている通り、政治家としての力を高めることに尽きる」 一方、新たに出馬を検討する考えを示した議員もいます。 斎藤経済産業大臣
「私のところに『総裁選に出てほしい』『あなたしかいない』みたいな連絡が数多くございました」 総裁選に出馬するためには、国会議員20人の推薦が必要ですが、政治ジャーナリストの田崎史郎氏は次のように述べました。 田崎氏
「今回の総裁選の特徴は、ほとんどの派閥が解散された状況。推薦人20人を集められそうな人は、今の段階では4人。(茂木敏充幹事長、小泉元環境大臣、小林前経済安保担当大臣、河野デジタル大臣)」
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■“理想主義”石破氏 事実上の出馬表明も…■“理想主義”石破氏 事実上の出馬表明も…
一方、先月行われたANN世論調査で、次の総理としてトップの支持率だったのは石破元幹事長です。事実上の出馬表明をしていますが、直近の勉強会では8人しか集まらなかったといいます。 田崎氏「自民党議員全員に(勉強会への)案内状を出しているでしょう。今年6〜7回はやっているんじゃないか。(参加者が)20人超えたことがない」
その理由について、田崎氏は次のように指摘しました。
田崎氏「(石破派に所属していた人が言っていたが)石破さんは理想主義。理想を掲げるから、国民に響くが、(理想より)実現が大事というのが永田町」 石破氏は15日夜、民放の番組に出演し、推薦人20人について「めどが付きつつある」と述べました。 石破元幹事長
「(推薦人が)少しずつ少しずつ増えているかなという。そういう感じを申し上げただけと思っています」
ポスト岸田を巡って、さまざまな思惑が動き出しています。
(「グッド!モーニング」2024年8月16日放送分より)
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