兵庫県知事がパワハラなどの疑惑を告発された問題で、不在となっていた理事や病欠していた総務部長の後任を知事が決めたことが判明し、16日午後に兵庫県から正式に後任人事が発表されました。

知事は『新たな体制で県政を前に進める』とコメントしています。

ことし3月、兵庫県の元西播磨県民局長(60)が斎藤知事のパワハラ疑惑などを告発する文書を配布しました。

県の内部調査の結果、告発文を「事実無根」と判断し、元局長を懲戒処分しましたが、その後、一部の疑惑が事実だったことが判明しました。

元局長はことし7月に死亡しているのが見つかり、自殺とみられています。

これまで内部調査に関わった片山安孝副知事が辞職し、県のナンバー4で知事肝いりの「若者・Z世代応援等調整」を担当していた小橋浩一理事(当時)が精神的不調を訴え降格、調査をした人事課を所管する総務部長が病欠し、幹部が不在となっていました。

関係者によると、斎藤知事が理事と総務部長などの後任を決め、議会に説明したということです。

そして、16日午後には兵庫県が、小橋元理事の後任に稲木宏光財務部長が就き、総務部長を総務部付として、後任に秘書広報室長が就く人事を正式に発表しました。

■「新体制で県政を前に進める」と知事

斎藤知事は「理事(若者・Z世代応援等調整担当) 及び総務部長について、速やかに後任を配置することとした。今後、新たな体制により若者・Z世代応援等の業務を着実に遂行し、県政をしっかりと前に進めていく」とコメントしています。

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