自民党の小林鷹之前経済安保相は19日、国会内で記者会見を開き、9月の党総裁選挙に立候補することを正式に表明した。

小林氏は、岸田首相の総裁選不出馬表明について「一連の政治と金の問題にけじめをつけ、今回の総裁選で改革を後戻りさせないメッセージと受け止めた。この総理の思いを受け止めて、私自身その責任を果たしていく覚悟だ。私、小林鷹之は来たる自民党総裁選挙に覚悟を持って出馬することをここに表明する」と語った。

その上で「当選4回、40代、普通のサラリーマン家庭で育った私が派閥に関係なく今この場にこうして立っている。その事実こそが自民党が本気で変わろうとする象徴になると考える」と述べ、「新たな自民党に生まれ変わること、夢と希望を感じられる社会をつくること、皆さんと一緒に世界をリードする日本を作ること、私は新たな時代に挑戦する」と強調した。

さらに、「私は若手からベテランまで多くの信頼する同志と共に自民党は生まれ変われることを証明したい。だからこそ脱派閥選挙をこの総裁選で徹底する。旧派閥に対する支援は一切求めない。自民党は生まれ変わる。私たちの姿を党員・国民の皆様に見ていただきたい」と訴えた。

小林氏は立候補に必要な推薦人20人を既に確保していて、出馬会見には派閥横断の若手議員が同席した。

小林氏は衆院当選4回の49歳。東大から財務省に入り、2012年の衆院選で初当選した。解散を決めた二階派に所属し、岸田内閣では初代経済安保相などを務めた。

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