相次ぐ官製談合事件を受けて岩手県一関市は8月19日から法令順守の徹底を図る職員研修を始めました。
講師を務めた元刑事は前兆に気づける組織づくりを呼びかけました。

一関市では市が発注する工事の入札情報を業者に漏らしたなどとして、7月までに元職員と現職の職員あわせて2人が逮捕・起訴されています。

19日に始まった研修は今回の事件を踏まえたもので、全職員を対象に9月11日までに計8回行われます。

講師を務めるのは一関市出身の元刑事でテレビ番組のコメンテーターとして活躍している佐々木成三さんです。

佐々木さんは県外を含めて公務員の入札や許認可に関する贈収賄が多く発生していると指摘。

不祥事を起こす職員は同僚に金銭を借りる、給料の前借りをするようになるなどの前兆があるとし、異変に気付ける組織づくりが大切と呼びかけました。

一関市職員
「自分が正しいと思ってしまうと犯罪やデメリットな部分につながっていく可能性があると今回の研修で学んだ」

犯罪コメンテーター 佐々木成三氏
「今まで気付かなかったことを気付ける組織になってもらうことが大きな不祥事を防ぐ一つのきっかけになると思う」

市は今後公務員の倫理に関するガイドラインをまとめることにしています。

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