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 ポスト岸田で最初に名乗りを挙げたのは、小林鷹之前経済安保担当大臣(49)でした。一方、同じ40代若手で、世論調査のたびに名前が挙がる小泉進次郎元環境副大臣(43) からも、出馬に向けた新たな動きが出てきました。

■「自民党は生まれ変わる」小林氏が出馬表明

小林氏
「練習というか、いつも話す時には手が出ちゃう」
「(Q.特に練習したわけではない?)全く練習しないわけではないが、相応に」

 会見を終えて笑顔を見せたのは、自民党総裁選への出馬をいち早く表明した小林鷹之・前経済安保担当大臣です。

小林氏
「来たる自民党総裁選挙に覚悟を持って、出馬することを表明します。当選4回・40代、普通のサラリーマン家庭で育った私が、派閥に関係なく、今この場に立っている。その事実こそが、自民党が本気で変わろうとする象徴になると考えます」  タカをあしらったモチーフに「自民党は、生まれ変わる」の文字が書かれたパネルが見られるなか、小林氏が出馬表明で掲げたのは「脱派閥」でした。 小林氏
「私は脱派閥選挙をこの総裁選で徹底します。旧派閥に対する支援は一切求めません。私の名前・鷹之には、空を舞う『タカ』の文字が入っています。タカは時折、古い羽を新しい羽にかえる換羽、羽をかえるという習性を持っています。一時的に飛べなくなるので、命がけです。しかし、その困難を乗り越えて、新しい羽でより高く、より遠くへ飛べる。自民党も、換羽が必要な時期を迎えています。時代に合わなくなった慣例という古い羽を勇気を持って脱ぎ捨てて、新しい羽を生やす」  小林氏は、党の刷新を求める安倍派などの当選4回以下の議員に加え、所属する二階派や麻生派の一部から支持を受けています。会見にも、若手・中堅議員20人以上が同席。中でも、安倍派からは10人と最多です。 安倍派 福田達夫元総務会長(57)
「今回、『小林を推そうじゃないか』と言い始めた我々の仲間たちは、まず最初に旧派閥の領袖(りょうしゅう)に仁義は切っています。今回、我々は派閥ではない。そういう理屈で総裁選を戦いたいという仁義を切った」

 しかし、自民党内からは次のような声も聞かれました。

自民党 中堅議員
「小林さんを支えているのは、安倍派と二階派の若手。刷新感とか言ってるけど、支えられているのが、政治とカネ問題の原因を作った人たちだ」
「小林さんを束ねているのが安倍派の議員だとみられた瞬間、イメージが崩れると思う」

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■小泉進次郎氏 総裁選出馬の可能性は?

■小泉進次郎氏 総裁選出馬の可能性は?

 一方、ポスト岸田の若手代表格として、常に名前が挙がってきた小泉氏は19日、官邸で開かれた資源の再利用などに関する会議に出席。終了後、総裁選出馬について問われると、次のように述べました。 小泉氏
「この場所は総理官邸ですから、総裁選について触れるのは適切じゃないと思うので、そこは控えさせていただきます。ありがとうございました」

 この日も、自身の総裁選への出馬については、明言を避けました。小泉氏は総裁選に出馬するのでしょうか。

政治ジャーナリスト・後藤謙次氏
「おそらく菅前総理が後ろ盾となって、立候補するということになると思う」  後藤氏によると、これまで菅前総理は次期総裁にふさわしい人物として、石破茂氏(67)、河野太郎氏(61)、加藤勝信氏(68)、小泉氏の4人を考えていたといいます。  こうしたなか、19日夕方になって、ある情報が入ってきたといいます。 後藤氏
「菅前総理と相当親しい自民党の幹部は、河野太郎氏ではなく小泉進次郎氏を推す、一本にするということを菅前総理がその幹部に伝えたようだから、進次郎氏を応援していくことになった」

 出馬表明のタイミングについて、後藤氏は次のように分析します。

後藤氏
「今週終わりか、来週にかけてではないか。ただ、あまり遅くなると間延びしてしまうので、タイミングを見計らって最後にドンとやるとか」

 自民党総裁選は来月12日に告示し、27日に投開票を行う方向で最終調整されています。

(「グッド!モーニング」2024年8月20日放送分より)

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