自民党は20日、9月27日に投開票を行う総裁選挙のポスターやキービジュアル、WEB動画を公開した。キャッチフレーズは「THE MATCH 時代は誰を求めるか?」とし、国民のニーズと自民党の政策のマッチングや、日本の未来と新総裁のマッチング、政策論戦の対戦=マッチにより日本の未来を切り拓く使命感と覚悟を込めたという。
ポスターなどのビジュアルには、歴代の自民党総裁の写真があしらわれ、とりわけ田中角栄元首相、中曽根康弘元首相、小泉純一郎元首相、安倍晋三元首相の顔が大きくデザインされた。制作にあたってはAIも活用したという。
自民党としては、裏金問題に対する批判などによる支持率低迷を踏まえ、総裁選を通じて党の刷新をアピールし、支持の回復につなげたい考えがある。
平井広報本部長は記者会見で、「派閥がほぼなくなった総裁選なので、まさに手加減なし、忖度なし、筋書きなしの総裁選になるなと思う。国民の信頼を高められるような政策論争してほしい」と述べた。
記者から安倍元首相の写真が岸田首相より大きいなど歴代総裁の写真サイズの違いの理由を問われると「過去の総裁の仕事だけではなく、在任期間も十分に考えた。安倍さんが3260日でぶっちぎってトップ、続いて佐藤さん、小泉さん、中曽根さん、池田さん、岸さん、谷垣さん、岸田さん。最初は全部在任期間に比例させようと思って作ったが、64日間しかやっていない宇野さんもいて、なかなか作りづらいということもあり、今の時代における認知度も含めて、考慮しながら作った」と説明した。
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