農業や水産業など県の試験研究機関の職員が22日、県庁で最新の研究成果を発表しました。

この取り組みは県内の試験研究機関の情報発信力を高め、連携を強化しようと2016年から行われています。
22日は県庁で3つの機関の研究成果が発表されこのうち、小城市の県有明水産振興センターは、ノリ養殖の合間にスミノエガキを養殖する複合養殖の結果を報告しました。
有明海のみに生息するとされるスミノエガキは塩分が低い環境にも耐えることができるほか、ノリ養殖が終わる3月から4月に旬を迎えることから漁業者がノリとカキの両方に取り組むことができます。

【県有明水産振興センター普及担当技師 川崎北斗さん】
「もちろん養殖現場での生産も大事だが消費、流通面も同時並行で進めて稼げる漁業につなげていきたい」

そのほか通常より100℃低い温度で焼きあげ、CO2の排出量削減などが期待できる新しい陶土の開発や、苗の植え替えに手間がかかっていたタマネギを直接植える研究などが報告されました。

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