大阪府東大阪市に寄贈された平尾誠二さんの写真集=同市の花園ラグビー場

「ミスター・ラグビー」と呼ばれ、平成28年に53歳の若さで亡くなったラグビー元日本代表、平尾誠二さんを約35年間撮影し続けた京都市の写真家、岡村啓嗣(ひろつぐ)さんが、「高校ラグビーの聖地」がある大阪府東大阪市に平尾さんをテーマにした写真集を3冊寄贈した。

大阪府東大阪市の野田義和市長に平尾誠二さんの写真集を寄贈する写真家の岡村啓嗣さん(右)=同市の花園ラグビー場

岡村さんは昨年11月、写真集『平尾誠二 ラグビーを愛し、ラグビーに愛された男』(神戸新聞総合出版センター、4950円)を出版した。

同市に写真集を寄贈する理由を「平尾さんの原点は伏見工(現・京都工学院)の主将で全国制覇した花園にある」と強調。平尾さんの魅力を「抜群の勝負強さや、明確な戦略で仲間を引っ張るリーダーシップがあった。日本のスポーツ界を変えた平尾誠二さんを忘れてほしくない」と語った。

岡村さんの善意を受け、市立花園図書館やラグビー場内の花園ラグビーミュージアムで寄贈された写真集を閲覧できるようにしている。

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