国会議事堂北門の参議院の表札=東京都千代田区で、竹内幹撮影

 広瀬めぐみ元参院議員(自民党を離党)の辞職に伴う参院岩手選挙区補選で、自民岩手県連は24日、独自候補の擁立を見送る方針を決めた。近く党本部へ上申し、正式決定される見通し。県連によると、自民が公認候補を出さない参院選は推薦候補で臨んだ2004年以来。

 補選は10月10日告示、27日投開票の日程で行われる。自民総裁選(9月27日投開票)で事実上決まる新たな首相が臨む最初の国政選挙となる可能性が高く、どのような対応を取るか注目されていたものの、早々に不戦敗の方針が決まった。

 取材に応じた県連幹事長の臼沢勉県議は「(広瀬氏が)議員辞職に至った責任を踏まえ、けじめをつけるべく候補者擁立を見送る方針を了承いただいた」と説明した。「(補選を)戦うべきだ」と候補擁立を求める意見も一部あったが、見送りに理解を示す意見が多数だったという。

 立憲民主党は8月末~9月上旬をめどに党岩手県連が候補予定者の選定作業を進めている。【釣田祐喜】

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