河野太郎デジタル大臣(61)が自民党総裁選への出馬を表明しました。裏金事件で不記載があった議員に全額返納を求めるなど、改革をアピールしました。
■改革を訴え「実績が問われる」
総裁選出馬を表明 河野太郎氏「私はこれまで例えば押印の廃止、コロナワクチン、ライドシェア、あるいはマイナンバーカード、霞が関で言えば残業代の支給、色んなことを批判はありましたが、やって参りました」 出馬会見で、大臣として取り組んだ実績をアピールした河野太郎デジタル大臣。しかし、時にその手法が問題視されたこともありました。 河野デジタル大臣(2022年10月)
「2024年度秋に現在の健康保険証の廃止を目指す」 現行の保険証を廃止し、マイナカードと一体化したマイナ保険証に切り替えると突然、発表。任意であるはずのマイナカードの取得が“事実上の義務化“になったなどと批判を浴びました。
出馬会見でマイナカードについて改めて問われると、次のように話しました。
河野氏「マイナンバーカード、これは任意。マイナ保険証に切り替わるが、マイナンバーカードを持ってない人には資格確認書が出るので、マイナンバーカードがなくても特に問題はない。大事なのは、この傷だらけになりながらも改革をとことん進めていく、そういう強い意志があるのか。そして、やるべき改革をやった実績があるのか、そこが問われるんだと思う」
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■裏金事件 国庫返納を求める考え■裏金事件 国庫返納を求める考え
そして、自民党が直面する“裏金事件”については次のように話しました。 河野氏「不記載になってしまった金額を返還することで、けじめとして前へ進んでいきたい」 不記載があった議員に国庫返納を求める考えを示し、返納に応じれば自民党の公認候補として国民の審判を仰ぐことになると述べました。 自民党・河野陣営
「『裏金の全額返金』は本人の意向が強かった。こういう政治改革はどこまでいっても正解はないし、本人の思いが大事だから」
一方で、党内から冷ややかな声もありました。
自民党関係者「返還なんてできるのか。他の陣営との差別化のため言っているんだろう」 自民党・中堅議員
「面白いよね。前の人よりも厳しいこと言わないといけなくなる。厳しいことを言っておいて、結局何もできなかったなんていうことになれば、また大変なことになる」
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■「楽しくやれ」麻生氏の動きとは…■「楽しくやれ」麻生氏の動きとは…
出馬の意向を示す議員らが掲げる「脱派閥」。河野大臣は唯一、党内で存続を明言している麻生派に残り続けています。 今回の出馬では所属する麻生派の支援を取りつけましたが、派閥の長である麻生氏自身の態度は明らかになっていません。 河野氏「(麻生氏に)出ようと思いますという話は申し上げてます」
「(Q.今回も何回も議論はしてきたのか?)もう『総裁選挙は明るくやれ』と。『楽しくやんなきゃダメだ』そういうお話でしたんで、明るく楽しい総裁選挙をやりたいと思います」 麻生氏は今回の総裁選でどのような動きを見せるのでしょうか。 政治ジャーナリスト 田崎史郎氏
「麻生さんの基本戦略は勝ちそうな馬に乗ることです。麻生さんは具体的候補者として、河野大臣が立つことはいいでしょうと。人も出しますよと。しかし派閥として河野さんを推すことはありませんよと。候補者が出そろった段階で、派閥としては1回目は自主投票。決戦投票の段階で勝ちそうな馬に乗るってことです」
(「グッド!モーニング」2024年8月27日放送分より)
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