記者会見する木原防衛相=27日午前、防衛省

 中国軍のY9情報収集機1機が26日に長崎県の男女群島沖で、軍用機として初めて日本領空を侵犯した問題に関し、木原稔防衛相は27日の閣議後記者会見で「わが国主権の重大な侵害であるだけでなく、安全を脅かすもので全く受け入れることができない。極めて厳重に抗議し、再発防止を求めた」と述べた。中国の目的については「事柄の性質上、確たることを申し上げるのは困難。中国の軍事動向に強い関心を持って注視する」と指摘した。  防衛省によると、Y9は26日午前、男女群島沖で約2分間にわたり領空侵犯した。当初は男女群島の南東側で旋回し、その後、領空を侵犯。さらに領空の外で複数回にわたり旋回して飛行し、中国大陸方面に去った。  航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)して対応した。中国機による領空侵犯は2012年と17年に、いずれも沖縄県・尖閣諸島周辺で確認されているが、共に軍用機ではなかった。


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