秋田県鹿角市の関厚市長の職員に対するパワーハラスメントの調査結果が、28日の全員協議会で報告された。市議からは「謝罪して済む問題ではない」「責任を取るべき」などの意見が相次いだ。

この問題は、鹿角市の関厚市長の言動に「パワハラを疑う発言があった」と市の幹部職員が指摘したもの。市職員に対する調査では、3割ほどがパワハラを「受けた」あるいは「見た」と回答し、報告書には脅すような発言もあったと記されていた。

28日は市議会の全員協議会が開かれたが、関市長の姿はなく、調査を仕切った舛屋修美副市長が市議会議員に結果を報告した。

報告を受け、戸田芳孝議員は「謝罪して済む問題ではない。言葉が過ぎる」と指摘。児玉悦朗議員は「パワハラがあったということを黙認して、組織としては何もしなかった。副市長自身、責任の取り方を明らかにするべきではないか。市長本人はもちろん」と追及した。

市議の発言に対し、舛屋副市長は「問題の解決にめどがついた段階で責任を取りたい」と話した。

「責任を取る」という発言について舛屋副市長は「こうした状況を早期に防がなかった責任は痛感している。この問題が解決に向けて一定のめどがついた段階で、自らの責任についても判断したいと考えている」と話し、責任の取り方として辞職も含むとしている。

また「どう喝的に何度も執拗に攻撃していることは記憶している。おおむね調査結果にあったような言動があったと、事実として認識している」と報告書の記載内容についても言及した。

舛屋副市長はこの他、第三者委員会の設置を検討していることを明らかにした。

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