立憲民主党の野田佳彦元首相は29日、9月の党代表選に立候補すると表明した。地元の千葉県習志野市で記者団に「代表選にチャレンジする決意を固めた。再び首相を目指す」と述べた。自民党の政治資金問題を追及し、次期衆院選での政権交代を訴える。
早期の衆院解散・総選挙の可能性が取り沙汰される状況で、自身が先頭に立って党勢拡大や他の野党との協力関係の深化に取り組む必要があると決断した。
今回の代表選で出馬表明をしたのは枝野幸男前代表に続いて2人目となった。掲げる政策などは9月上旬にも記者会見を開いて発表する見込みだ。泉健太代表も再選をめざしており、その他に江田憲司氏、馬淵澄夫氏、吉田晴美氏が立候補に意欲を示す。
野田氏は千葉県議を経て1993年衆院選で初当選した。衆院千葉4区選出で当選9回、党最高顧問を務める。旧民主党政権で財務相などを歴任し、2011年9月に首相に就いた。翌12年12月の衆院選で敗北し、民主党は下野した。
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