立憲民主党の代表選に野田佳彦元総理大臣(67)が立候補することを表明しました。党内からは次の総選挙をにらんで、好意的な声が上がっています。
■「世襲の金魚に立ち向かう」野田氏が立候補
野田元総理「再び内閣総理大臣を目指す。そういう決意を固めたことを、ここに表明をしたいと思います」
野田氏が立候補の会見に選んだのは、会議室ではなく、38年間立ち続けた駅前でした。
野田元総理「今やたら改革もどきをいっている世襲の多い金魚たちに立ち向かっていく、『どじょう』でありたいと思います」
辻立ちで培った演説力で、政界きっての論客として知られる野田氏。印象に残るのは民主党政権を失うことになった際の安倍晋三元総理大臣との論戦です。
野田総理(当時・2012年11月)「定数削減は来年の通常国会で必ずやり遂げる。このご決断をいただくならば、私は今週末の16日に解散してもいいと思っている」 自民党 安倍総裁(当時・2012年11月)
「今、この場でしっかりやっていくと、約束しますよ」 野田総理(当時・2012年11月)
「16日に解散をします。やりましょう、だから」
ライバル関係にあった安倍氏が凶弾に倒れた際、与野党問わず賞賛されたのが、国会で追悼演説でした。
野田元総理(2022年10月)「再びこの議場であなたと、言葉と言葉、魂と魂をぶつけ合い、火花散るような真剣勝負を戦いたかった。勝ちっ放しはないでしょう、安倍さん」
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■枝野氏に続き出馬表明 立憲代表選も混戦か■枝野氏に続き出馬表明 立憲代表選も混戦か
野田氏が出馬にあたり掲げたのが、議員定数削減や世襲禁止などの政治改革です。国会でも世襲問題について、岸田文雄総理大臣を厳しく問いただしています。
野田元総理(去年11月)「総理になる人も、みんな世襲なのです。(岸田)総理は3世ですよね。ジュニアに委ねると、4世でしょう今度。ルパンだって三世までですよ。歌舞伎役者じゃないんだから」 立憲民主党の代表選への出馬表明は、枝野幸男前代表(60)に続いて2人目です。 他に出馬に意欲を見せているのは泉健太代表(50)、江田憲司氏(68)、馬淵澄夫氏(64)、吉田晴美氏(52)の4人とみられています。
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■野田氏「一定の経験値に基づく安定感で…」■野田氏「一定の経験値に基づく安定感で…」
野田氏の出馬表明に立憲民主党内では…。 立憲民主党 中堅議員A「野田さんはじめ、今名前があがっているのは、結局古い顔ぶれで先祖帰り」
一方で、次の総選挙をにらんだ好意的な意見もありました。
立憲民主党 中堅議員B「次の選挙で『小泉進次郎政権』と対峙(たいじ)できるのは、重みのある野田さんだけだ」
「代表選に負けるようなら政治家を辞めないといけない」とも語った野田氏は政権交代を目指しています。
野田元総理「我々も刷新感ももちろん必要ですけれども、一定の経験値に基づく安定感で、国の内外に重要課題があるので。改めて(立憲民主党の)代表を目指し、日本の世直しのために内閣総理大臣を目指す」
(「グッド!モーニング」2024年8月30日放送分より)
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