不適切発言により市議会から辞職勧告を突き付けられたものの続投を表明している新潟県上越市の中川幹太市長について、市議会は9月2日に不信任決議案を採決することを決めました。
■市長の続投表明に市民からも抗議
8月30日、開かれた上越市議会の議会運営委員会。
【上越市 滝沢一成 市議】
「しっかり議論して議会の明確な意志を示す。そのためにも、この9月議会の冒頭において不信任決議案を提出させていただいた次第」
中川幹太市長に対する不信任決議案が一部議員から提出され、9月2日に開会する市議会9月定例会の初日に採決されることが決まりました。
今年6月の議会答弁で「工場では高校卒業程度のレベルの人が働いている。頭のいい人だけが来るわけではない」などと不適切な発言をして批判を浴びた中川市長。
7月には不適切発言の責任を取り自ら提出した給与削減案は議会に否決され、逆に辞職勧告を突きつけられていました。
しかし、8月23日の定例会見で…
【上越市 中川幹太 市長】
「覚悟と決意を持って、引き続き、市長として職責を果たしていきたいと考えを固めたところでございます」
市長職の続投を表明していました。この続投表明に対し8月29日…
【市政立て直し緊急市民集会 丸山彰さん】
「間違いなく、それぞれ市長様、副市長様に渡していただきたい。よろしくお願いします」
市民団体が抗議。市長の辞職を求め、上越市に決議文を提出していました。
【市政立て直し緊急市民集会 丸山彰さん】
「もう一日でも早く辞職をお願いしたいということ、市政を建て直していただきたい」
■9月定例会で“不信任決議案”採決へ
市議会のみならず、市民からも辞職を求める声が上がる中、9月定例会の冒頭で不信任決議案を採決することに。
【上越市 滝沢一成 市議】
「我々は市長がお辞めになられることが今の市政の混乱を収める一番の方法だと思っている。可決を目指して、これからさらに運動します」
不信任決議案は議員の3分の2以上が採決に出席し、4分の3以上の賛成で可決。
可決されれば市長は10日以内に議会を解散できる一方、解散しない場合は失職することになります。
このまま中川市長に市政運営を委ねるのか、議会の判断は9月2日に下されます。
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