石破氏「政治の信頼回復を成し遂げたい」
石破元幹事長は、30日午前、国会内でみずからの陣営の選挙対策本部を初めて開き、石破氏を支援する衆参両院の国会議員16人が出席しました。
そして、選挙対策本部長に岩屋元防衛大臣が就任しました。
石破氏は「国民を守る、日本を守る自民党にしたい。賃金も上がりはじめたが物価も上がっており、国民が安心して消費ができる社会にしなければならない。そしてルールを守る自民党にしたい。きちんと透明性を確保し、政治の信頼回復を成し遂げたい」と述べました。
その上で「世代交代は大事だが、今までの失敗を二度と繰り返さないよう次の世代に伝えなければならない。大事なのは刷新感ではなく、刷新することだ。政治に求められるのは感覚ではなく実行であり、日本のため、次の時代のために全身全霊をささげる」と決意を述べました。
また、石破元幹事長は、30日午後、総理大臣官邸で岸田総理大臣と会談しました。
この中で石破氏は、来月の総裁選挙に立候補することを伝え、岸田総理大臣から激励を受けたということです。
また、石破氏は、派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受けて行われてきた党幹部と党員らによる「車座対話」について「報告書をまとめて終わりにはならない。もう一度、党の政治刷新本部を開くなど、総裁として対話を終えての考えを示す場が必要だ」と求めました。
会談のあと石破氏は記者団に対し「国民は『大変な思いで納税しているが政治家は何なんだ』という思いだ。国民と政治家の感覚に相当のずれがある。これを直さないと信頼回復はない」と述べ、総裁選挙で政治改革や党改革の必要性を訴えていく考えを強調しました。
河野氏 麻生副総裁ら10人あまりと会合
河野デジタル大臣は、30日午後、みずからが所属する麻生派の事務所で派閥会長の麻生副総裁や事務総長を務める森英介元法務大臣ら10人あまりと会合を開きました。
そして、立候補を表明したことを報告し支援を求めました。
このあと河野氏は記者団に対し「皆さんから激励をいただき、私からさまざまなお願いもした。しっかり頑張っていきたい」と述べました。
小林氏「総裁選では憲法に関する議論もかったつに」
小林鷹之氏は30日午前、党の憲法改正実現本部の作業チームに出席しました。
このあと記者団に対し「政治の要諦は危機管理で、憲法への自衛隊明記と緊急事態条項の創設は急がなければならない。できるかぎり早期の発議に向けて最大限の熱量を持って取り組んでいく。総裁選挙では、憲法に関する議論もかったつに展開されることを期待する」と述べました。
茂木氏 スタートアップ企業の経営者らと意見交換
茂木幹事長は30日午後、東京・港区で、スタートアップ企業の経営者らと意見を交わしました。
この中で茂木氏は「日本はこの10年間、生産性はほとんど横ばいで、新しい企業が生まれず成長産業が育っていない。古い常識を壊さないと新しいものは絶対に生まれない。皆がチャレンジできる社会、前向きな日本をつくっていきたい」と述べました。
このあと茂木氏は記者団に対し総裁選挙で掲げる政策について「最優先の課題である日本経済を再生するためのいくつかの施策があるが、一つは成長産業を伸ばしていくことだ。その中にはスタートアップの支援も入ってくる」と述べました。
小泉氏 みずからの動画チャンネル撮影
小泉進次郎氏は、30日午後、総裁選挙のために借り上げた東京都内のレンタルオフィスでみずからの動画チャンネルの撮影を行いました。
小泉氏は記者団に対し「政治とカネの問題にいまだにけじめがつかない状況を変えたい。国民に『政策に耳を傾けよう』と思ってもらう信頼回復の大きなきっかけにしたい。派閥の力学ではなく『当選回数主義』も変わったと思われるような総裁選挙にしていかなければ信頼回復につながらない」と述べました。
そして「国民や党員に話をして、その結果、支持を得られるかというシンプルでまっすぐな戦いだ。奇をてらったことを言うつもりもない」と述べました。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。