自民党は、先月の岸田総理大臣の指示を受けて、2日、党本部で憲法改正実現本部の会合を開き、憲法への自衛隊の明記や「緊急事態条項」の新設などについての論点整理をまとめました。

この中では、9条に条文を新設して自衛隊を明記し、シビリアンコントロール=文民統制についても規定するとしています。

そのうえで、シビリアンコントロールに関する条文は、9条ではなく、内閣の職務などを規定する72条や73条に盛り込むことも選択肢だとしています。

また、「緊急事態条項」の新設をめぐっては、大災害や武力攻撃、感染症のまん延などを「緊急事態」とし、政府が法律と同等の効力を持つ「緊急政令」を国会の議決なしに定めることができるようにするとしています。

そして、条文化の作業を加速させ、速やかに改正原案の国会提出につなげるとしています。

会合に出席した岸田総理大臣は「流れを加速させ一気呵成(いっきかせい)に進めなければならない。継続性が大事であり、新しい総裁にもしっかり引き継いでもらえるよう申し送りをする。自民党の力を結集し、憲法改正を実現したい」と述べました。

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