派閥の政治資金問題をめぐり、新潟2区で出馬予定の自民党の衆院議員が地元関係者に謝罪しました。一方、立憲民主党の現職も次期選挙を見据え、動きを加速しています。
4月21日に開かれた自民党・新潟2区の会議。
【自民党 細田健一 衆院議員】
「第一線で頑張っておられる党勢・党員の皆様に大変なご迷惑をおかけしていると、皆様本当に申し訳ございません」
参加者へ謝罪したのは出馬予定の細田健一衆院議員です。
4月、派閥の政治資金問題をめぐり39人の処分を行った自民党。細田議員も派閥からのキックバックを収支報告書に記載していなかったとして戒告処分を受けました。
不記載の理由を「派閥からの指示だった」と釈明した細田さんですが…
【高橋直揮 県議】
「本当に地元で自民党の看板を背負って立っている我々にとって、本当に迷惑な話でもありますし」
参加者からは厳しい指摘が。
また処分が出るまで公での説明を避けてきた細田議員に対し、衆院選を見据え、早く指示を仰ぐよう求める声も上がりました。
【自民党 細田健一 衆院議員】
「私、あるいは事務所としてどう対応するんだということでかなり厳しい意見が出た。相当、気を引き締めて頑張っていかないといけないということを改めて再認識した」
こうした中…
【立憲民主党 菊田真紀子 衆院議員】
「長期間にわたって組織的に隠蔽し続けてきた、こんなでたらめな、腐りきった政治をもうこの辺で終わらせましょう」
この問題を厳しく批判するのは、同じく新潟2区で出馬する予定の立憲民主党・菊田真紀子さんです。
【立憲民主党 菊田真紀子 衆院議員】
「今頃になってやっと説明しているが、そもそも潔くないし、説明責任を十分に果たしたとは言えない。本当にこういう“裏金議員”には退場していただかなきゃいけない」
一方、菊田さんにも余裕はありません。
菊田さんが21日に回っていたのは、制度の変更で新たに選挙区に加わった新潟市西区。自身の知名度向上が課題となっています。
また、立憲民主党をめぐっては、県内のほかの選挙区で候補予定者が日本酒を配り、公職選挙法違反の疑いで刑事告訴される事案も発生し、その影響が懸念されます。
【立憲民主党 菊田真紀子 衆院議員】
「とにかく新しい選挙区なので、これまでも一生懸命頑張ってきたが、より一層加速して、私の考え方や皆さんのお声をしっかり聞かせていただきながら頑張っていきたいと思っている」
さらに日本維新の会の井上基之さんも立候補を表明している新潟2区。解散総選挙に備え、それぞれが自身の抱える課題と向き合っています。
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