愛媛県を台風10号が通過したあと、松山城の堀で石積みが崩れる被害が見つかったなか、近くの別の場所でも石積みが膨らむなど崩落の危険があることが3日、専門家への取材で分かりました。専門家は「歩道が陥没する危険性がある」とも指摘しています。


石積みが崩れる被害は8月31日、松山市南堀端の松山城の堀で見つかり歩道の一部で通行が規制されています。この現場付近を地盤工学などを専門にしている愛媛大学の森伸一郎特定教授と小野耕平特任講師が9月2日に視察。原因は歩道の路面にあるひび割れなどから地面に水が入り込み、水の力で堀の方に石積みが押し出されたとの見解を示しました。

このうえで「歩道が陥没する可能性」もあるとして、管理する松山河川国道事務所に危険を伝えていました。

電話する森伸一郎特定教授:
「(雨で)さらに変形したら崩壊面が奥に進むので、今までアスファルト舗装で持ってた剛性も耐えきれなくなる。陥没っていきなりいくから慎重になったほうがいいだろうし」

また現場から西に40メートルほど離れた場所の石積みでも。

久保柊馬記者:
「石積みの損壊現場から西に40メートルほど移動してきました。石積みが膨らんでいる様子が確認できます」

石積みの一部が堀の方に向かって膨れている状況。森特定教授らはこの場所でも石積みが崩れる可能性があると指摘します。

小野耕平特任講師:
「東側の崩れたとこ以外はそんなに(異変が)見られないんですけど、西側の方は結構見ても分かる位(道路のひび割れが)開いてます。沈下もしてますし実際、擁壁(石積み)も動いているのが見てとれる」

この異変にまちの人は…。

高齢者:
「やっぱり大雨が降ったら怖いですね。災害はね」

石積みを管理する松山河川国道事務所は、松山市と協議した上で対応を決めるとしています。

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