目黒区長選確定得票
当 25,439 青木英二 無現<6>
20,369 伊藤悠 無新
19,132 西崎翔 無新
12,149 河野陽子 無新
3,953 滝下隆行 無新
◆「謙虚に…」新人に迫られた翌朝に語った
「謙虚にやっていかなければ」。22日朝、青木氏は目黒区役所で本紙の取材にこう語った。約2万5000票で当選したが、2、3位の元都議の新人2人が約2万、約1万9000と迫ったためだ。得票も前回より約5000票減らした。 背景には、5期20年にわたる青木区政への厳しい視線がある。選挙期間中は新人候補が口々に「変わらない区政」「指示待ち、命令待ち、横並び」と批判。多選を望まない票の受け皿になった。当選を確実にして支援者らと万歳する青木英二さん(中)=21日夜、東京都目黒区内で
だが、ある陣営関係者が振り返るように「票を分け合ってしまった。現職に挑むのに新人が割れていては…」。目立った争点に欠け、差別化をしきれないまま、新人はそろって青木氏の地力に屈した。◆「唯一の女性候補」自民は4位に沈んだ
特に自民は振るわなかった。推薦を受けた元区議河野陽子氏は、唯一の女性候補であることを強調。親族の河野デジタル相や、武見敬三厚生労働相らと街頭に立ったが、約1万2000票の4位だった。2021年の都議選目黒区選挙区で自民候補2人が獲得した計約2万3000票の半分ほど。ある自民関係者は「国政の裏金問題の逆風が100%影響した」と嘆く。 いわば敵失で勝利を拾った側面もある青木氏。公約では、投票率を上げるために3年後に辞職して再出馬せず、区長選を統一地方選の区議選と同日にするとしている。それまでの3年間、青木氏に票を投じなかった人も含め、区民の声にどう応えていくかが問われている。(中村真暁) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。