握手する木原防衛相㊧とオーストラリアのマールズ副首相兼国防相(4日、メルボルン近郊)=防衛省提供

オーストラリアを訪問中の木原稔防衛相は4日、メルボルン近郊でマールズ副首相兼国防相と会談した。日本が保有を決めた敵のミサイル発射拠点をたたく「反撃能力」と豪州の長距離精密打撃力について協力を進めることで一致した。豪州にあるミサイル発射場の活用などを探る。

自衛隊と豪軍の共同訓練が増えているのを踏まえ、相互運用性をさらに高めると確かめた。日豪両国は米軍を交え「F35」戦闘機の共同訓練を2025年に日本と米国、26年に豪州で予定する。

日本領空の侵犯など中国の軍事活動が活発になっているのを念頭に「力による一方的な現状変更の試み」への対応を強化すると申し合わせた。木原氏は会談後、記者団に「中国の軍事活動に対する懸念と関心を強く共有した」と強調した。

「自由で開かれたインド太平洋」の実現へ日豪が同志国との連携を進める方針も確認した。

木原氏は4日、シドニーにある第2次世界大戦で亡くなった旧日本軍、豪軍、英軍の軍人の慰霊碑も訪れ、献花した。

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