4日、自民党の茂木敏充幹事長(68)が総裁選への出馬を表明しました。幹事長として岸田政権を支えてきましたが、政権下で決めた「防衛増税」などを見送る、思い切った方針を掲げました。
■茂木氏出馬「増税ゼロ」表明
自民党総裁選告示まで、あと1週間です。 小泉進次郎元環境大臣(43)「横須賀に戻ってくるとホッとしますね。6日の会見もここでやりたいくらい。6日はもう場所は決まっていますから、ここではできませんけど」
6日、出馬会見を行う予定の小泉元環境大臣。そこに先手を打つ形で4日、5人目となる総裁選出馬会見が開かれました。
茂木幹事長「この度、自民党の総裁選に立候補することを決意しました」
自民党ナンバー2の茂木幹事長。重点政策は「経済」です。
茂木幹事長「新たな財源を確保し、『増税ゼロ』の政策推進。これを実行していきます。必ず結果を出します」
「増税ゼロ」を打ち出し、岸田政権のもとですでに決定した「防衛増税」や「子育て支援金の追加負担」については1兆円の増税を停止、新たな財源を確保すると表明しました。
次のページは
■茂木氏「政策活動費を廃止」■茂木氏「政策活動費を廃止」
さらに、政治とカネの問題については、政党から党幹部らに支出され、これまで使い道の公開義務がなかった政策活動費の“全面廃止”を掲げました。 茂木幹事長「政策活動費について、その上限をゼロ円、すなわち廃止します。二度と同じ問題を起こさない」 幹事長として、自民党の運営全般に責任を持つ茂木氏はおととしだけでも、9億7150万円の政策活動費を受け取っています。 茂木幹事長
「(Q.今までなぜ主張してこなかった?幹事長として取り組むことはできなかった?)費用を明らかにできない、そういうお金があるとしたら、それについては今後そういう資金は使わない。そういう活動は行わない。こういうことにしたい」
突然の方針転換に自民党内からは、このような声も上がっています。
河野陣営「自分が一番恩恵を受けてた身なのに、幹事長を辞めてから『廃止します』なんて言われても、『幹事長やっているうちに廃止しろ』という話だ」
茂木氏の掲げた政策について、専門家はこう話します。
政治ジャーナリスト 田崎史郎氏「防衛や子育てで、増税を避けるという政策自体は間違っていない。ただ、茂木さんはこの増税案を官邸と一体となり、党をまとめた人。だから、官邸サイドから見ると、岸田政権の政策否定につながるため、 正直、頭にきている感じです」
(「グッド!モーニング」2024年9月5日放送分より)
この記事の写真を見る鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。