自民党の総裁選の告示まであと3日になりました。立候補予定者がそれぞれ主張を訴えるなか、火花を散らす場面もありました。
■寅さんになりきり笑顔の石破氏 スタッフは最小限
石破茂元幹事長(67)「第一にルールを守る自民党がある。第二に日本を守る自民党でなければならない」
8日、鋭い表情で決意を述べた石破元幹事長。その直前は、全く違った表情を見せていました。
石破元幹事長「よくこんなもんそろえたね」 演説の前に訪れたのは、下町・柴又の商店街。人気シリーズ「男はつらいよ」の寅さんに扮し、ポスターを前ににんまり笑みがこぼれます。 石破元幹事長
「気取らない日本そのものみたいな街なので、そこが好きなんですね」
寅さんになりきって下町情緒を楽しむ石破氏。それは見た目だけでなく、ある特徴もありました。
連れ歩くスタッフは最小限。風の吹くまま、気の向くまま、寅さん気分を味わいました。次のページは
■進次郎氏の演説は熱狂 お手製うちわで推す人も■進次郎氏の演説は熱狂 お手製うちわで推す人も
それとは一転、横浜の中心部では、ものものしい光景が広がりました。厳しい警備のなか街頭に立ったのは、神奈川が地元のこの人です。
小泉進次郎元環境大臣(43)「皆さん、こんにちは。小泉進次郎です。お顔を見ると、私の小学校の同級生、子どもを連れてきてくれてありがとう。三浦市からラーメン屋さん、横須賀からパン屋さん、幼稚園の先生」
前日の演説でも…。
小泉元環境大臣「ビルの上からも、そして目の前の多くの皆さん、お集まりいただいて、本当にありがとうございます」 まるでイベント会場のファンサービス。得意のマイクパフォーマンスで、聴衆の心をつかみにかかります。 演説中
定点カメラを見てみると、演説が始まる1時間前の広場の人はまばらですが、演説が近づくに連れて人だかりができました。
陣営によると、8日の聴衆は7000人。7日の銀座は5000人が集まりました。中には、手製のうちわを持つ熱狂的な大学生の姿もありました。
大学生(19)「かっこいいが一番です、推したくなります」 大学生(18)
「周りから愛されているなと」
人気ぶりを見せる小泉氏。ただ、総裁選で投票できるのは国会議員と党員。週末になぜ街頭演説を実施したのでしょうか?応援する横浜市議のトップは次のように話します。
自民党横浜市連 佐藤茂会長「これだけ人が集まる、動員力があるというのは、選挙が弱い衆議院議員には“小泉さんについていこう”“応援しよう”と思うんじゃないですか」
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■マイナ政策で閣内不一致? 林氏発言に河野氏反応■マイナ政策で閣内不一致? 林氏発言に河野氏反応
その街頭で連日訴えたテーマの一つが、選択的夫婦別姓です。8日に応援に駆け付けた菅義偉前総理大臣がなしえなかったテーマでもあります。
小泉元環境大臣「1人ひとり、人生は様々です。様々な人生に様々な選択肢を用意する。そんな政治、社会を作りたい」
「30年間議論して、まだ答えを出していないこの課題にも、私は国会に法案を提出して決着をつけていきます」
注目される政策論争。今の政権の閣僚同士でも熱を帯びています。
マイナンバーカードを健康保険証として使用するマイナ保険証。12月に紙の保険証の新規発行が廃止される予定ですが、驚きの発言がありました。 林芳正官房長官(63)「不安の声があるので、払拭して納得のうえでスムーズに移行してもらうための必要な検討をしたい。マイナ保険証については」 廃止時期の延期を含め検討するといった発言。推し進めてきた河野太郎デジタル大臣(61)が反応します。 河野デジタル大臣
「官房長官も閣内でその政策を推し進めてこられた一人で、きのうの発言の真意というものを確認しないといかんと思います」 閣内不一致が疑われる事態に発展。また、出馬をすでに表明している小林鷹之前経済安保担当大臣(49)は、北海道で農家の視察に訪れました。 茂木敏充幹事長は、愛知で子育て世代と意見交換をするなど地方で活動を展開しました。
(「グッド!モーニング」2024年9月9日放送分より)
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