この問題をめぐり、日本維新の会は、県組織の代表を務める国会議員らが兵庫県庁を訪れ、服部洋平副知事に申し入れを行いました。
この中では「斎藤知事の説明は議会や県民が十分納得できるものとは言いがたく、実際に県政運営に支障が生じ始めている」と指摘しています。
そのうえで「県民の民意を得て行政施策を動かすことは知事の責務で、大局的な見地に立った賢明な判断を強く望む」として、斎藤知事の辞職といわゆる「出直し選挙」で民意を問い直すことを求めています。
服部副知事は「斎藤知事にしっかり伝えたい」と応じました。
兵庫県議会では、最大会派の自民党なども今週中に申し入れを行う方針で、県議会のすべての会派が知事に辞職を求める見通しです。
申し入れのあと、片山大介参議院議員は「政治家は信任を得て負託されているので、土台が揺らいでいるなら、もう一度民意を問うべきだ。受け入れてもらえない場合は不信任決議案も考えていく」と述べました。
斎藤知事 要求には応じない考え 重ねて示す
日本維新の会の申し入れのあと、斎藤知事は記者団に対し「維新の会には3年前の知事選挙以来、大きな力をもらったので、申し入れは大変重く受け止めている」と述べました。
そのうえで「百条委員会や第三者機関の調査が続くので、この問題に不安を持っている人などに説明をしていくことが私の大きな責務だ。9月議会もまもなく始まり、物価高騰対策として補正予算案の最終調整をしている。来年度予算案に向けた議論を加速させていくことが今の大きな役割だ」と述べ、要求には応じない考えを重ねて示しました。
維新共同代表 大阪 吉村知事「知事を辞職 県民に問うべき」
日本維新の会の共同代表を務める大阪府の吉村知事は記者団に対し、7日、斎藤知事と電話で会談したことを明らかにしたうえで「予算権や人事権を持つ知事が物を投げたり、机をたたいたりすることは、やってはいけない行為だ。県政が結果としてうまく進んでいない状況も考えれば、間違っているところは素直に認め、知事を辞職し、県民に問うべきではないかという話をした。特に結論は出なかった」と述べました。
そして、斎藤知事が申し入れに応じない考えを示したことについては「職を辞して県民に問うのは違うという判断であれば、維新の会として不信任決議案を出すことになると思う」と述べました。
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