兵庫県の斎藤知事のパワハラ疑惑をめぐり、選挙で推薦した維新が9日知事に辞職を申し入れました。
9日午後には、斎藤知事と吉村共同代表が取材に応じました。
【日本維新の会・吉村洋文共同代表】「現状、兵庫県政が前に進みにくい状況になっているのは事実。(斎藤知事の)百条委員会での証言・説明が兵庫県民の理解の得られるものではなかった」
斎藤兵庫県知事のパワハラ疑惑を巡り、辞職と出直し選挙を求めた理由について語った、日本維新の会・吉村共同代表。
■「ダメだということであればクビにして」3年前の言葉が現実になるのか
3年前の知事選で応援演説を行った吉村氏は「斎藤さんと僕とで若いメンバーになりますけど、一回若いメンバーに託してください。どうしてもうまくいかない、お前らダメだということであればクビにしてください」と街頭で声を張り上げていました。
当時、大阪と兵庫の連携を強く訴えていましたが、自ら引導を渡す事態になりました。
■「人事権を持つ知事が懲戒処分決定づける行為は間違った権限執行」と吉村氏
【日本維新の会・吉村洋文共同代表】「土曜日(7日)に(斎藤知事と)話をしました。職員がいる中で予算権・人事権を持っている知事が物を投げる、机をたたく行為はやってはいけない」
「自身のパワハラの記述がある以上、公務員失格・懲戒処分と知事が方向性を決定づけるのは間違った権限執行ではないか。(兵庫県政が)うまく進んでいない状況を考えれば、間違っているところは素直に認めて謝って(県政を)前に進めるなら知事を辞職して、県民に問うべきだと」
斎藤知事を巡っては、すでに自民・公明などが辞職を申し入れる方針を固めていて、維新の申し入れを受け、全会派が辞職を要求するという前代未聞の事態になりました。
■「自分の道は自分で決める」と斎藤知事 辞職否定
こうした事態を受けて、9日午後に斎藤知事も取材に応じました。
【兵庫県・斎藤元彦知事】「そういった申し出があったという事は、私としても真摯に受け止めたいと思います。私は3年しかまだ知事はしていません。政治家として、まだまだこれから力が足りないところもあるかもしれないけれども、それでも3年前に選挙のご付託を受けて知事にならせて頂きました」
「自分がどういうふうに道を進んでいくかということは自分が決めていくということが大事。調査にこれから知事として対応していくという事と共に、やはり県政にとって県民の皆さんにとって大事な予算、そして事業、これからも一つ一つやらせて頂くということが県民の皆さんにとって私が果たすべきこと」
兵庫県議会では知事が辞職に応じない場合、「辞職」か「解散」を迫る不信任決議案を提出する動きもあり、今後の動向が注目されます。
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