兵庫県の斎藤知事は先ほど10日午前10時頃取材に応じ、自身を選挙で推薦した維新から9日に辞職の申し入れを受けたことについての受け止めを聞かれ、「(9日と)特に気持ちに変わりはないですね」と述べ、改めて辞職を否定しました。

そのうえで、「やるべきことは百条委員会、第三者機関の調査にこれからも対応していく」、「これから9月議会で予算大事な時期」、「来年度予算に向けての議論も加速していますので、日々の業務をしっかりやっていく」と話しました。

■県民から「直接のご批判受けるというのはあまりない」

そして県民と触れ合う中で、どのような声が聞こえてくるかという記者の質問に次のように答えました。

【斎藤知事(10日午前10時頃)】「激励の声かけ、頑張れと(言われる)。いろんな声あると思うけど、若いんだからしっかり頑張ってほしいという声が届いている

【記者】「批判の声はないか?」

【斎藤知事】「県政の投書で拝見して知っているが、県民の皆さんから直接のご批判受けるというのはあまりないですね。

『いろいろあるけど頑張ってくれ』というのが、7月くらいからは多いというのが私の今の受け止めですね」

■知事選で推薦を受けた維新から「辞職の申し入れ」 吉村共同代表が「説得」も

9日に斎藤知事は、自身を選挙で推薦した維新から、斎藤知事のこれまでの説明が「県民が十分に納得できるものではない」こと、「県職員とのコミュニケーションが著しく不足していた事実が明らかとなった」ことなどを理由に「辞職」と「出直し選挙」を求める申し入れを受けていました。

また7日(先週土曜)には、大阪府知事でもある維新の吉村洋文共同代表が、斎藤知事を「説得」していたことを明かしていました。

【日本維新の会・吉村洋文共同代表】「土曜日(7日)に(斎藤知事と)話をしました。職員がいる中で予算権・人事権を持っている知事が物を投げる、机をたたく行為はやってはいけない。

自身のパワハラの記述がある以上、公務員失格・懲戒処分と知事が方向性を決定づけるのは間違った権限執行ではないか。(兵庫県政が)うまく進んでいない状況を考えれば、間違っているところは素直に認めて謝って(県政を)前に進めるなら知事を辞職して、県民に問うべきだと」

■斎藤知事「自分の道は自分で決める」と9日も辞職否定

一方、こうした申し入れを受けた9日も、斎藤知事は辞職を指定していました。

【斎藤知事(9日)】「そういった申し出があったという事は、私としても真摯に受け止めたいと思います。私は3年しかまだ知事はしていません。政治家として、まだまだこれから力が足りないところもあるかもしれないけれども、それでも3年前に選挙のご負託を受けて知事にならせて頂きました。

自分がどういうふうに道を進んでいくかということは自分が決めていくということが大事。調査にこれから知事として対応していくという事と共に、やはり県政にとって県民の皆さんにとって大事な予算、そして事業、これからも一つ一つやらせて頂くということが県民の皆さんにとって私が果たすべきこと」

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