児童や生徒と向き合う教員の仕事は、かつては人気職種でしたが、最近では業務量の多さや勤務時間の長さから志望する人の数が減り、「ブラック」と表現されることもあります。
県は対策の一手としてある会議を開いています。
「残業代も出ないなんてありえない」
「我々保護者としても先生方がいい顔していないのに魅力発信なんて出来ない」
会議室で熱く議論を交わす大人たち。
県庁で開かれた「教職の魅力化作戦会議」です。
学校関係者や民間企業の役員などが参加し、県と一体となって教職の魅力を高めるための提言をまとめています。
会議開催の背景にあるのは教員のなり手不足です。
志願者数は年々減少していて、今年の県内の公立学校の教員採用試験の志願倍率は1.7倍と過去最低でした。
県は長時間勤務によるマイナスイメージの定着などが理由と考えています。
松尾財団 松尾由佳 理事長
「(海外では)先生には先生の家庭があって、先生のプライベートがあることがすごく確立されているが、日本では残念ながら全てにおいて先生に託してしまう」
これまでの会議では負担軽減策として自動採点システムの導入を全ての学校に広げる案などが示されていて、10日はSNSなどを活用した教職の魅力発信などについて意見が出されました。
長崎大学教育学部 木村国広 教授
「今まで課題があったのに解決出来ずに積み残されてきた」「教職のやりがいは、実は先生たち一人ひとり思っていて、それを再確認してもらえるような、県民に理解してもらえるようなきっかけに会議がなれば」
提言は2024年度中にまとめる予定です。
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