秋田県鹿角市の関厚市長の言動がパワーハラスメントにあたるかを調査する第三者委員会が、開会中の9月市議会終了後に設置されることが分かった。早ければ年内に結果が報告される。関市長は進退について明言を避けている。

鹿角市では、関市長の言動に「パワハラを疑う発言があった」と市の幹部職員が指摘し、職員に対する調査が実施された。調査の結果、3割ほどが関市長からパワハラを「受けた」あるいは「見た」と回答した。

これを受け、市は市長の言動がパワハラと認定されるかどうかを調査する第三者委員会の設置を検討するとしていた。

鹿角市議会は10日、一般質問が始まった。この中で議員から委員会の設置について問われた舛屋修美副市長は「12月を目標に調査結果を報告したいが、事案の件数が多い場合は年を越すことも考えられる」と答弁した。

市によると、現在は委員などを調整していて、9月議会終了後に委員会を設置する方針だ。

一方、関市長に対しては、金澤大輔議員が「パワハラと認定されたら、けじめをつけて辞める覚悟があるのか」と質問した。

関市長は「透明で公正な市政を目指すことについて多くの方から付託を受けて取り組んできている。大きな公約の実行を踏まえ対応したい」と答弁。議員から進退を問う声が相次いだものの、明言を避けた。

一般質問は11日も行われる。

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