裏金事件をめぐり自民党を離党した安倍派の元座長・塩谷立 議員が9月10日夕方に会見を開き、次の衆議院議員選挙に立候補しない考えを正式に表明しました。

落合健悟 記者:
塩谷議員が浜松市のホテルに入ります。このあと支援者に次の選挙に出馬しないことを説明すると見られます

9月10日夕方、自身の後援会の会合で支援者に対して今後の進退について明らかにした上で会見に臨んだ塩谷議員。

塩谷立 議員:
次期総選挙には出馬致しません。そのことを決断して、いま後援会の幹部に発表致しました

そして、現在の任期をもって政界から引退することを表明しました。

塩谷議員は袋井市出身の74歳。

1990年に父親の跡を継いで旧静岡3区から衆議院議員選挙に挑戦し初当選を果たしました。

塩谷立 議員(初当選した40歳当時):
大衆とともにある政治、これをこの遠州で火を燃やし続けていくことができたのは意義が大きい。これから21世紀に向かって皆さんとともに一生懸命頑張っていく

小選挙区制の導入後は静岡8区を地盤とし、当選回数は比例復活を含めて10回を数えます。

2008年には麻生内閣で文部科学大臣を務め、自民党でも総務会長や選挙対策委員長を歴任するなど重責を担ってきました。

しかし2024年の春、座長を務めていた安倍派の裏金事件をめぐって自民党から離党勧告処分が下され党を離れました。

塩谷立 議員(2024年4月):
無所属は初めての経験なので手探りで何ができるか今後のことは判断したい

当初は次の衆院選も立候補する考えに揺らぎはないと見られる中で今回の決断に至った理由については。

塩谷立 議員:
あくまでこれからの地域 浜松のことを考えた上で今回引退して、新しい形で今まで積み上げてきたものを地域に貢献できればという思いで決断した

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