秋田市議会の一般質問が11日から始まり、穂積市長は八橋運動公園で検討している新たなスタジアムについて、着工時期を2030年度から1年以上の前倒しを目指す考えを示した。

秋田市は、新たなスタジアムを外旭川地区のまちづくり事業の一環として、卸売市場の再整備で生まれる空きスペース「余剰地」に建設する計画で、2030年6月に着工、民設民営で2032年夏に供用を始めるとしている。

一方で、ブラウブリッツ秋田が今シーズン取得したJ1ライセンスは、当初2026年度着工とした秋田市などの意向を前提に交付されたもので、Jリーグからスケジュールの遅れを厳しく指摘されている。

11日から始まった秋田市議会の一般質問で、穂積市長は、現時点の整備スケジュールについて「市場余剰地の2030年度着工、2032年シーズン供用開始を1年以上前倒しすることを目指し、年内には整備地等を決定し、その後、条例改正などの必要な手続きも検討していく」と述べた。

穂積市長は8月、スタジアムの整備候補地を2024年中に決める方針を示し、基本計画の策定と設計・工事で4年ほど時間が必要と説明している。9月下旬には、ブラウブリッツに来シーズンのクラブライセンスが交付されるかが判断される予定。

この他、2月の市議会で、出馬するかしないか「態度は秋口に示す」と答弁していた次期市長選挙について、改めて心境を問われた穂積市長は「公約の大半が着実に進んでいる一方で、新スタジアム整備や外旭川地区のまちづくりに今しばらく時間を要する」として「進捗(しんちょく)を見ながら然るべき時期に判断したい」と明言は避けた。

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