自民党総裁選への立候補を表明した上川陽子 外相がテレビ静岡の番組に生出演し、立候補表明までの経緯や重点政策などを語りました。
告示前日の立候補表明
-9月12日の告示前日に立候補表明の会見、今のお気持ちは?
上川陽子 外相:
推薦人になっていただくことに本当に大きなハードルがあって、ようやく10日夕方に20人の皆様から推薦状をいただいて、正式に立候補を表明することができ、あす12日の告示でスタートを切ることができるところまで来た。
本当に立候補することができたこと、応援団の皆さまと一緒に闘ってきたので、まず第一段階のハードルを越えた。これからが本番、頑張っていきたい
推薦人集めに壁は高く厚かった
推薦人集めに関する上川外相の発言をまとめました。
8月25日:その数字、20人をはるかに超える支持を頂いているところ
8月26日:(Q.推薦人20人を確保できた?)いやいやいや
8月28日:体当たりで、体当たりで
8月29日:支持と推薦との間に、こんなに大きなギャップがあることを改めて実感しているところであります
9月2日:立候補できるかどうか。本当にギリギリ、土俵に乗れるかどうか
9月5日:もう一息というところで
9月10日:今回の総裁選に立候補できます
-推薦人集めは相当に苦労しましたか?
上川陽子 外相:
やはり支持と推薦では違う。推薦するということは、その方の政治生命をある意味では懸けていただくことなので、その壁は当初私が考えていた以上に高くて厚かった
総裁選出馬を決断したのはいつ?
-総裁、総理を意識し始めたのはいつ?
上川陽子 外相:
私は何かのポストを目標にして活動したことはない。法相になった時も私自身がびっくりした。外相も想像していなかったので、ひとつずつ巡り合ったポストにしっかりと仕事をすることを心掛けてきた。
今年の初めにある先生が私の名前に言及して、そのことがきっかけで皆さんから「女性初の総理に」という話も聞くようになった。世論調査でも総裁選に期待する議員のリストの中に名前を入れてもらえるようになった。
皆さんから期待される中、それに応えることができる人間であるかどうか、今その状況であるかどうか、いろいろな意味で自問自答しながらではあるが、外相としては一意専心の思いで突っ走ってきた。
その意味では実際に決断できたのは岸田首相が不出馬の表明をされ、翌日の閣議で「閣僚のなかでも志があれば出るように」と言われたことが直接のきかっけ。この間 皆様の期待の声についてはありがたく受け止めてきた
夫婦選択的別姓への対応は?
-総裁選では選択的夫婦別姓など細かいところまで発言する?
上川陽子 外相:
どの課題や皆さんの質問に対しても、今時点の私の考えはしっかり申しあげたい。選択的夫婦別姓は当選した直後に大きな動きがあり、シンポジウムでは女性の中でも賛否が割れていた。一度対立した状況になるとなかなか前に進めることができない。賛成か反対かだけをとらえていくと、なかなか合意形成ができない。分断してしまうリスクがあることを当選1回の時に大変難しい課題と認識した。
私自身は自分の姓を結婚で変えているし、今は女性は95%の皆さんが姓を変えているということもあり、これが女性が社会進出をする時にいろいろな壁になっていることはよく存じ上げているが、だからこそ皆さんの合意形成をしっかりしていくためにさらに努力を重ねていくことが大事だと思うので、いろいろな知恵をめぐらせて皆さんがひとつになって社会の新しい制度をつくっていく、そういう活動につなげていきたいと思っている
リニアは6000万人インバウンド時代の受け皿
-リニア開業の前倒しに言及したが?
上川陽子 外相:
外相になってからいろいろな国の連結性について、県境を越えるとか、他の国を結ぶとか見てきた。
ひるがえって日本を考えると、新幹線のネットワークは広がってきているが新しいリニアの技術を使った新幹線については非常に期待感が大きい。にもかかわらず一時ブランクがあった期間があった。
リニアは海外からも技術力や運行の状況を期待されているので、このことを大事にしながら何とか6000万人インバウンドの受け皿としても「リニア新幹線に乗りたい」という人がたくさんいるので、なるべく前倒しができるように後押ししていきたい。
そのためにどういう工夫ができるのかは、専門的な皆さんとよく相談をしながら、ここはこのくらい短縮できるというような、実務的にしっかり踏まえたうえで、6000万人インバウンド時代の新しい地域の連結性の大きな起爆にしたい
女性候補 高市氏との違いは?
-女性候補が2人。高市氏との違いは?
上川陽子 外相:
私は女性だとか男性だとかの思いで政治活動はしてこなかったので、私が考えるこれからの新しい日本の景色をしっかり皆さんとつくっていきたい。誰一人取り残さない社会を作る。海外からも信頼されて期待されている国として、地方の魅力を最大限発揮していきたい。
さらには地方のところと外交を掛け算しながら、地方が主人公になって海外とつながる外交を手掛けてきたので、ぜひ静岡も素晴らしい魅力ある地域なので、外交とよく連結しながら、それを皆様に育てていただきたいと思っている。一緒につくっていきましょう。
静岡県民へのメッセージは?
-静岡県民へのメッセージは?
上川陽子 外相:
私は40歳の時に決断して静岡に戻ってきた。静岡の皆様にはいろいろな場面で育てていただき、たくさんの声もきかせていただいた。その声が今の私の政治家としての原動力。この声をしっかりと踏まえた上で世界に向けても日本が存在感のある、そして期待される、誰もが取り残されない社会をつくるために頑張っていきたい。
一緒にこれまで活動してきた皆さんと共に、これから新しい日本の景色を作るために全力で動くので、ぜひご参加いただきたいと思う
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