兵庫県の斎藤元彦知事(46)がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題で、県議会(定数86)の全会派・議員が19日に知事の不信任決議案を提出することで足並みがそろった。即日採決され、可決される公算が大きい。可決されれば、斎藤知事は10日以内に辞職か議会解散の選択を迫られる。
この日は最大会派・自民党県議団(37人)と公明党議員団(13人)、立憲民主党系議員らが所属するひょうご県民連合(9人)、共産党県議団(2人)の4会派と無所属議員4人が、知事の辞職要求を申し入れたが、知事はこれを拒否した。自民などの会派は議員団総会を開き、定例県議会初日の19日に不信任決議案を提出することで合意した。
9日に知事の辞職と出直し選を要求した維新の会県議団(21人)も、他会派に同調する見通し。
19日に補正予算案を採決・成立させた後、不信任案を提出する。知事は12日午後、報道陣に対し続投する意向を示した。【中尾卓英】
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