4候補者の推薦人一覧
野田元総理大臣は「農業の就業者減少に歯止めをかける政策が自民党政権にはない。令和版の国立農業公社をつくり、就農したい人を研修し、給料も社会保険もつけ、5年間は中山間地域で働いてもらう」と述べました。
枝野前代表は「『小さな政府』は時代遅れなのに自民党の総裁候補は『規制緩和だ』と言っていて、特に地方にしわ寄せがいく。地方で住み続けられるよう医療や介護など公共的なサービスの担い手の賃金を底上げすることが大事だ」と述べました。
泉代表は「地域活性化の大きなカギは再生可能エネルギーだ。住宅の断熱やソーラーパネル、蓄電池の設置を支援する。そうすれば地元の工務店や電器店にも仕事がまわる。東京頼みではない地元でお金がまわる仕組みをつくる」と述べました。
吉田晴美氏は「国公立大学を無償化し、特に東京以外の地域をしっかり支えたい。交付金をつけて、研究者や学生、それに留学生に来てもらい、研究力を高めて新しい産業をつくっていく」と述べました。
4人はあすは岡山市と大阪市、神戸市で街頭演説や討論に臨むことにしています。
政策討論前に仙谷由人氏の墓参り
代表選挙に立候補している野田元総理大臣と枝野前代表は、徳島市で行われる政策討論を前にそれぞれ市内の寺を訪れ、6年前に亡くなり、民主党政権で要職を歴任した仙谷由人氏の墓で手を合わせました。
菅内閣で官房長官を務めた仙谷氏は、枝野氏に官房長官を引き継いだあと東日本大震災の発生を受けて異例となる官房副長官に起用され、被災者支援に尽力しました。また、野田内閣の時には、民主党の政策調査会長代行として原発事故を受けた東京電力の経営改革や原発の再稼働に取り組みました。
野田氏「天国から見守ってほしい」
野田氏は「生前、兄貴分として指導してもらった。『候補者4人でよい論戦を交わし代表になって政権を目指すので天国から見守ってほしい』とあいさつさせてもらった」と述べました。
枝野氏「育ててもらったお礼を」
枝野氏は「若手や中堅の頃に育ててもらったお礼をした。指導いただいていた時と同じ気持ちで頑張りたい思いだ。仙谷氏は『自分も代表選挙に加わりたかった』と言っている気もするし、全体をふかんして面白がっているか、どちらかではないか」と述べました。
泉氏「地方活性化に取り組む政党だと伝えたい」
泉氏は、仙谷氏の墓参りをしたあと市内にある観光施設「阿波おどり会館」で全国の党員などに向けたSNS用の動画の撮影に臨みました。
泉氏は「代表として全国を回り、地元の産品を応援してきた。徳島には、すだちや海産物などおいしいものがたくさんある」などと呼びかけていました。
このあと記者団に対し「動画を通して発信力を強化していく。全国の人に代表選挙への関心を持ってもらいたいし、立憲民主党が地方活性化に取り組む政党だと伝えたい」と述べました。
吉田氏「暮らしを支える力になりたい」
吉田晴美氏は、7日の代表選挙の告示以降、初めて地元の東京 杉並区の駅前に立ち立候補を報告するとともに、食料品にかかる消費税を非課税にすることなど自身の政策を訴えました。
この中で、吉田氏は「しっかり家計を支え、暮らしを支える力になりたい。みなさんの声となり目となり、政治を良くするため、代表選挙をしっかり戦う」と呼びかけました。
このあと、記者団に対し「代表選挙では『暮らし』や『生活』を旗頭にしている。何をする党なのかを国民に伝え、そこから支持を拡大したい」と述べました。
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