立憲民主党代表選(23日投開票)に立候補している4氏が14日、神戸市内で経済対策をテーマにした討論会に出席した。討論会では、安倍晋三政権下のアベノミクスをはじめとした自民党の経済政策への批判が相次いだ。4氏からは、教育などへの投資拡充や税制改正による格差是正といった対案も示された。

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 「アベノミクスは失敗だった」。野田佳彦元首相(67)と枝野幸男前代表(60)は、安倍政権から長く続いた看板政策を批判。野田氏は大規模な金融緩和が「マーケットを壊した」と指摘し、枝野氏は「改革の名の下に人を切り捨ててきた」と批判した。対案として、野田氏が環境や医療などの社会課題の解決をめざすインパクト投資推進を掲げ、枝野氏は教育への投資充実を訴えた。

 岸田文雄政権下で物価高とともに進んだ株高を念頭に、吉田晴美衆院議員(52)は「もはや株価は暮らしの指標ではなくなっている」として、食料品の消費税のゼロ税率を主張。泉健太代表(50)は格差是正策として、「所得税の累進性(強化)と法人税率の引き上げが必要だ」と述べた。(磯部佳孝)

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