自民党総裁選に立候補した9氏は17日午後、沖縄県那覇市の那覇文化芸術劇場なはーとで開かれた地方演説会に出席した。事実上の次期首相を決める総裁選で、9氏が沖縄政策や外交、安全保障などについて持論を訴えた。この日は候補者への質問やクロス討論などはなかった。

 出席したのは高市早苗経済安全保障担当相、小林鷹之前経済安保相、林芳正官房長官、小泉進次郎元環境相、上川陽子外相、加藤勝信元官房長官、河野太郎デジタル相、石破茂元幹事長、茂木敏充幹事長の9氏。

 一番手で登壇した林芳正官房長官は急逝前に松川正則前宜野湾市長と面談したことにふれつつ、宜野湾市の中央に位置する普天間飛行場返還の加速化に意欲を示した。一方、宜野湾市側が求めている普天間返還期日の明確化などに対する具体的な言及はなかった。

 普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、建設に反対している玉城デニー知事が求める政府と県の対話の必要性について、どの候補者も言及しなかった。

 会場外では市民団体の抗議活動もあった。

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