立憲民主党の安住国対委員長が19日、自民党が「政治改革特別委員会の廃止」を提案したと明かしたことを、自民側が否定した。

衆議院の政治改革特別委員会は、自民党の政治資金問題を受け、4月に「政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会(倫選特)」を改組して設置。

安住氏は19日午前、記者団に「自民党が“政治改革特別委員会を廃止して、倫選特に戻す”と内々に言ってきている」と明らかにし、「野党として断固拒否する」と述べていた。

これを受け、衆議院の議院運営委員会の筆頭理事を務める自民・丹羽秀樹議員が、19日午後、記者団に対して説明を行った。

丹羽氏は、「自民党から野党に対し、政治改革特別委員会を倫選特に戻すという報道があるが、決してそういうわけではない」と述べた。

丹羽氏によると、10月1日に召集される見通しの臨時国会に向け、議運委の野党側の筆頭理事と電話で協議をしているものの、「政治改革特別委員会をなくすという提案はしていない」と強調。

丹羽氏は、「倫選特を政治改革特別委員会にする時に、『終わったら、また戻そう』ということを聞いていたので、それらも含めた議論をしなければいけないという話はした」として、これを野党側が「廃止の提案」と誤解したとの見方を示した。

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