次期衆議院選挙の新・和歌山2区の候補者について、和歌山県町村会は不出馬を表明した自民党元幹事長・二階俊博氏の三男・伸康氏に出馬を要請しました。
二階伸康氏(46)は、自民党元幹事長・二階俊博氏の三男で公設秘書を務めていて、24日朝、和歌山県町村会から次期衆院選の新・和歌山2区への出馬を要請されました。
■新・和歌山2区 世耕氏が鞍替え出馬の可能性も
二階俊博氏は政治資金パーティーをめぐる裏金問題で、次期衆院選への不出馬を表明していて、伸康氏は出馬要請を引き受ける意向を示しました。
新・和歌山2区をめぐっては、裏金問題で自民党を離党した世耕前参院自民幹事長が鞍替え出馬するかどうかや、現・和歌山2区の石田元総務大臣の動向も注目されていて、元和歌山県議の楠本文郎氏が共産党の公認で立候補すると表明しています。
■父・二階俊博氏は3500万円超の不記載判明 自民党は処分せず
自民党の裏金問題をめぐって、伸康氏の父・二階俊博氏は党内で最も多い3500万円を超える不記載があったことが分かっています。
この問題を受けて、二階氏は先月、次期衆院選に立候補しないと表明。
自民党は、二階氏を処分していません。
■党の重鎮として君臨 使途不明の「政策活動費」は50億円以上
二階氏は、小泉純一郎元総理のもといわゆる「郵政解散」で自民党圧勝の功労者となり、2016年から歴代最長となる5年以上にわたって幹事長をつとめるなど党の重鎮として君臨。
その間に受け取った使いみちが公開されない「政策活動費」は50億円以上にのぼります。
■『父は政治責任を明らかにした。自らも秘書として責任を負う』との考え
息子の二階伸康氏は裏金問題について問われた際、記者団に「秘書という立場で、私もこの事案が発生したときにはですね、今もそうですけど、二階代議士の公設秘書として、務めていたというのもこれは事実でございます。従いまして過日二階代議士がこの件に関して『政治責任』を明らかにした。私たちも同じ秘書という立場としてその責任は連帯して負うべきものであるという風に私は考えております。今もこの考えは変わりません」と語り、『父の二階俊博氏は裏金問題で政治責任を明らかにした。自らも秘書の立場でこの問題の責任を負うべき』との考えを示しました。
また続けて「従いまして、次の選挙に自ら手を挙げるとか、そういったところに関しては、果たして自分自身にその資格があるのだろうかということを常に頭に自問してきた日々でありました。ただ、昨日まぁ私が想像だにしなかった形で町村会の町村を代表する首長の皆さんからですね、全会一致で決意を頂いたとこれはこれで、重く受け止め熟考を重ねてまいりたいと思います」と語り、『和歌山町村会からの出馬要請は予想していなかった』と明らかにしました。
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