自民党の総裁選に立候補している上川陽子 外相が9月21日、総裁選期間中としては最初で最後となる地元の静岡市に入り支援を呼びかけました。世論調査などで優勢が伝えられている石破元幹事長、小泉元環境相、高市経済安保相も週末は支援を広げる活動に取り組んでいました。

選挙期間 最初で最後の地元入り

大きな拍手で出迎えられたのは総裁選に立候補している上川陽子外相。集会に集まったのはこれまで上川さんを支えてきた女性の支援者たちです。

外相として果たしてきた仕事や責任について語り、23日から総裁候補としては異例となる外遊で国連総会に出ることに理解を求めました。

上川外相:
「平和な国で信頼信用のある日本の外務大臣、(侵攻を)止めてください、殺し合いはやめてください」、こういう直球なメッセージを(ガザやウクライナから)いただきました。25日までの間に帰ってきますので、そしたら私、また全力で命がけで戦って参ります

地元の静岡に入るのは総裁選の期間中としては最初で最後。

この日は党の街宣車に乗り込み静岡市の中心部を巡りアピールします。

「上川陽子です、どうぞよろしくお願いします。ありがとうございます」

さらに、その後の決起大会には支援する議員も駆けつけます。

山東昭子 議員:
上川陽子外務大臣が外務大臣から総理大臣になるために、県民の皆様の力強いご声援をなお一層お願い申し上げます

今井絵里子 議員:
手話で「がんばろう」という手話をやりたいんですけど、いいですか? 上川陽子さん、静岡県から総理を、「がんばろーっ」、ありがとうございました

上川外相も文化や技術を活かした日本成長のビジョンを語り力を込めて支援を呼びかけます。

上川外相:
全国のご縁もあるでしょう。ぜひ私に力を貸してください。ぜひつなげてつなげて、ネットワークを広げていただけますようにどうぞよろしくお願いを申し上げます

そして23日、羽田空港に姿を見せた上川外相。

外遊先では、中国の外相と日本人の男の子が刺殺されて事件について会談を予定していて、改めて外交の重要性を語りました。

上川外相:
外交に空白はあってはならないという強い思いです。日本外交としてこれまで取り組んできた様々な課題を、すべてここに集約させて成果を上げてきたい

最後の週末 候補者は精力的に

総裁選前の最後の週末、候補者たちは精力的に動いています。

石破元幹事長が行っていたのはSNS動画の動画撮影。

時代を変えるには若者の力が必要だと画面の向こう側にいる若い世代の視聴者に語り掛けるように訴えていました。

石破茂 元幹事長:
若者の力、若者の思い、時代を変えるってそういう若い人たちの思いであり力なのです。もう1回みなさんの力を貸してくれませんか

小泉元環境大臣が視察委訪れたのはスタートアップ企業です。社会課題解決に向けた官民の連携強化の必要性を語りました。

小泉進次郎 元環境相:
公共調達の面でも今までよりも踏み込んだ対応を考えてきたい。そのことによって官、そして公だけでは解決できない社会課題を解決する、そんな官民の新しい役割を構築していきたい

高市経済安保相が対談したのはアーティストの世良公則さんです。世良さんは芸術関係の業界でも、いわゆる年収の壁が成長の妨げになっていると指摘し、高市大臣も働きやすい環境を整備する考えを示しました。

高市早苗 経済安保相:
人手不足感はでてきている。そんな中で働きたい。あとちょっと働けるのにと思っている人がそれをやめちゃうというのはもったいないので、だから見直しをしたいです

過去最多の9人が立候補した自民党の総裁選。9月27日に新総裁が決まります。

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