23日に投開票が行われた立憲民主党の代表選は、決選投票の末、野田佳彦元総理が新代表に決まりました。午後8時過ぎ、早速、東京都内のホテルに集まり、人事構想を練ったとみられます。

立憲民主党・野田佳彦新代表
「私は本気で政権を取りに行く覚悟であります。どうぞ皆さん、きょうからノーサイドです。挙党体制で政権を取りにいきましょう」

現職の泉健太氏を含め、4人の間で争われた代表選。1回目の投票では、トップの野田氏も過半数には届かず、枝野幸男氏との決選投票にもつれ込みました。国会議員ら、都道府県連ともに野田氏が上回り、勝利となりました。

野田氏は、24日午前中までに、党役員の骨格人事を決める考えです。

立憲民主党・野田佳彦新代表
「私には刷新感がないので、周辺の骨格人事のなかでは、そういう観点からの人事は、一つの有力な観点だと思います。(Q.旧民主党政権時代は党が分裂したり、『決められない政治』というレッテルを貼られた時期もあった。同じ轍を踏まないためにどうするか)一度決めたことを反したことをする政治文化は消えてきたと思うので、その意味では、成長しているのではないか」

現職の代表でありながら、古株に挑まれた末に敗れた泉氏。

立憲民主党・泉健太前代表
「本当に悔しいし、両横綱に思いっきり上手投げを打たれたという感じ。(Q.決戦投票は誰に投票したか)ノーサイドです」

立憲民主党・辻元清美参院議員
「(Q.野田さんは『右寄りゾーンを取り込みたい』と)野田さんが右ウイングを広げるなら、私はしっかり左ウイングを広げて、安定的なバランスをとった飛躍ができるように、一緒に力を合わせていきたい」

野田政権時代に消費増税をめぐって反旗を翻し離党しながらも、今回、支援に回った小沢一郎氏。

立憲民主党・小沢一郎衆院議員
「(Q.野田さん当選しましたけど)よかった。応援した1人だからよかった」

迎え撃つ自民党の総裁選は、27日に行われます。終盤に入り、世論に変化が起きています。

21日、22日に報道ステーションが行なった世論調査。
自民党支持層に聞くと、トップを走るのは石破茂元幹事長ですが、高市早苗経済安保担当大臣が支持を大きく広げ、小泉進次郎元環境大臣に1ポイント差まで迫っています。ただ、国会議員票については、取材によると、石破氏と高市氏は30票台半ばで、小泉氏は60票前後と大きくリードしています。

総選挙へ向け、ほかの野党との関係はどうするのか。
野田氏は、維新とは選挙での連携も視野に入れる一方、共産党との共闘は見直す考えを示しています。

立憲民主党・野田佳彦新代表
「私は自公過半数割れに追い込む。そのためには野党の議席を最大化するのが現実的な戦略だ。各野党にあいさつ回りをして、それをスタートに、それぞれの野党と誠意ある対話をし続けていきたい」

しかし、その相手からは…

日本維新の会・馬場伸幸代表
「自公の過半数割れという点は、目標を共有しますが、まずは来る総選挙に互いに全力でぶつかっていきます」

共産党・小池晃書記局長
「話し合いを呼びかけられれば、私どもとしては応じるつもり。(野田氏は)政権を共産党と担うことはできないと最初から断言されてきた。最初から拒否をされているということで、これは誠実な態度とはいえないのではないか」

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