立憲民主党の新代表に野田佳彦 元首相が選出された。立憲民主党静岡県連代表で衆議院・静岡8区選出の源馬謙太郎 議員に新代表の魅力やこれから立憲民主党が目指すものなどを聞いた。

「この局面は野田氏しかいない」

-野田佳彦 元首相が新たな代表に決定。この結果をどうみる?

源馬謙太郎 議員:
当初から我々若手が野田さんに「ぜひ今回の選挙、立ってください」とお願いに行ったし、推薦人にもなって陣営で戦ってきたので、ほっとした気持ちと、「いよいよこれから政権獲りにむけた“決勝戦”が始まるな」と引き締まる思いがしている

-推薦した理由や野田新代表への具体的な期待は?

源馬謙太郎 議員:
今の政治状況は自民党の政治とカネの問題から始まって信頼が失墜してしまっていると思う。いろいろな政治課題はあるが、まずは政治改革をやって失ってしまった国民の信頼を取り戻すことが大事。そのためには政治改革の経験があり、首相まで務めて胆力があり決断力や行動力がある野田元首相こそ先頭に立つのがふさわしい。この局面は野田さんしかいないと当初から思って応援をしてきた

-自民党総裁に若いリーダーがなる可能性があるが、そのあたりは意識したか?

源馬謙太郎 議員:
それはない。新たな総裁を選んで「なんとなく若返った感」「なんとなく変わるのでは感」で自民党は勝負してくると思うが、誰がなっても本気で政治改革をやってくれるなら、我々と勝負してどちらが本当の政治改革をやれるかを競いあって国民にみてほしい

立憲民主党や自民党議員の受け止めは?

野田新代表の選出についての受け止めを、他の立憲民主党の他の国会議員や自民党の静岡県連会長に聞いた。

立憲民主党(比例代表)・渡辺周 衆院議員:
今これだけ政治への信頼が失われている時にこんなリーダーがいていいのではと(泉候補を)応援していたが叶わなかったので、決選投票は野田さんに入れた。政権を担う上で、外交・安全保障で堂々と論戦を張れるし、野田代表になって国民の信頼感・安心感は得られると思う

立憲民主党 (静岡3区選出)・小山展弘 衆院議員:
野田代表のもとで挙党体制を築いてもらい、ひとつの法案を通すために党が分裂するといったことが繰り返されないよう、失敗が繰り返されないよう、(野田代表を)大変尊敬していますが少しくちはばったい言い方になったかもしれませんが、強くお願いしたい

自民党静岡県連・井林辰憲 会長:
力のある政治家だと思っているのでしっかり対峙して、国民に論戦を見せていきたい。立憲民主党は共産党と組むのかどうか明確にしないといけないし、その党と選挙協力するのか明示してもらわないと、県民の非常に強い不信につながるのではないか

野田新代表は保守路線に舵を切る?

野田新代表が目指すのは自民党からの”政権奪取”。「立憲による単独政権は困難。穏健な保守層まで取りに行く」という認識を持つ。具体的には、小選挙区の野党候補を一本化する必要性を説き、日本維新の会を含めた幅の広い野党連携を唱えてきた。

-野田新代表は”第2自民党”を自認する維新との連携も視野に入れている。党としてより保守路線に舵を切るのか?

源馬謙太郎 議員:
保守かリベラルかというくくり自体が古いのではないか。私たちは分厚い中間層、普通の国民が感じているような感覚を大事にしていきたい。無党派や今まで自民党を何となく支持してきたけど政治とカネの問題で離れてしまった人、そういう普通の感覚の皆さんの支援まで狙いに行く。思想が右とか左とか、そういう古いくくりでは私たちは考えていない

共産党との連携は?

-共産党を含め野党連携はどのようにしていくのか?

源馬謙太郎 議員:
野田代表も言っているが、野党がどういう形で協力をしていくかはそれぞれの政党、それぞれの場面で違ってくる。政権を担うのにどの政党を、どのくらいの協力をして一緒にやっていくのか。法案を通すためにどの政党とどのレベルの協力をしていくのか、選挙でどうやって自民党と1対1の構図をつくっていくのか、これらは全くレベルの違う話であり、野田代表もよく言うが「自民党には戦闘力をもって対峙する。他の野党に対しては包容力をもって対話していく」と。これから少しずつ、形が見えてくると思う

静岡県内での野党連携はどうなるのか見ていく。

こちらが県内の選挙区の野党の立候補予定者だが、県内ではすでに維新や共産党が立候補を予定しているところもある。

-県内選挙区の野党連携には何が必要?また現実的に可能か?

源馬謙太郎 議員:
これは党本部同士で、野田新代表が包容力を持っていくと思う。それぞれの地域地域で何か対応するという話ではない

泉候補の惨敗の敗因は?

-現代表の泉候補が惨憺たる結果。これまでの3年間をどう評価しているのか?

源馬謙太郎 議員:
私も含め多くの議員がこれまでの3年間を評価している。ただ、今回の代表選は通信簿ではない。泉候補への評価をする選挙ではない。決勝戦である総選挙に、今この時点で誰をリーダーにして臨んでいくかという選挙なので、泉候補のこれまでの3年間の党運営は素晴らしかったと思うが、それと今回の選挙の投票行動が一致することではないと思う

-近くあると思われる総選挙に向け新生・立憲民主党をどうアピールする?

源馬謙太郎 議員:
まず政治に信頼を取り戻していく。そのために本気の政治改革を野田新代表とともに我々中堅若手がしっかり脇を固めてやっていく姿をぜひ見てもらいたい。表紙だけ変えて何となく変わった感を出してくる自民党。政治改革は我々がやっていく、国民にもう一度信頼してもらえるような政治をやっていく、その先頭に立っていきたい

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