中国の深センで日本人学校に通う10歳の男の子が殺害された事件を受け、上川陽子外務大臣は中国側からの提案で王毅外相と会談し、事件の説明を急ぐよう求めました。
■日中外相会談 10歳男児刺殺事件について説明求める
日本時間の24日午前3時半ごろ、中国の王毅外相が上川外務大臣を出迎える形で始まった「日中外相会談」。上川大臣が最初に切り出したのは、この議題です。 上川大臣「国民交流に深刻な打撃を与える大きな事件が発生しました」
王毅外相も神妙な面持ちで話を聞いていたのは、中国・深セン市で日本人学校の男子児童が刺されて死亡した事件について。
上川大臣は詳しい説明を急ぐよう求めたほか、安全対策の強化を要請したとみられます。次のページは
■中国 反日的な投稿相次ぐ■中国 反日的な投稿相次ぐ
中国で相次ぐ日本人が被害に遭う事件。背景として指摘されているのが「反日感情」です。
事件翌日の9月20日、中国のSNSには「当たり前だ。お前たちの祖先が罪を犯したから、子孫が報いを受ける」と心ない書き込みが多数投稿されていました。中国国内では反日的な投稿を規制する動きも出ています。
先ほどの投稿を23日に確認したところ、運営側に削除されたのか、自ら消したのか、投稿は見当たりませんでした。
別の動画投稿アプリの運営会社も…。
動画投稿アプリを運営する「快手」「一部のユーザーが虚偽の有害な情報を発信し、日中対立をあおる行為を行っていて、違反コンテンツの削除とアカウントの封鎖などの措置を取りました」 合わせて90個以上のアカウントに対し、投稿禁止やアカウントの削除などの措置を行ったと発表しました。
それでもまだ中国のSNSでは、反日的な投稿が目立っています。
中国のSNS(9月23日)「中国人が復讐するチャンスだ。昔の因縁を新しい因縁で晴らそうじゃないか」
23日、中国外務省と会談した柘植芳文外務副大臣は次のように話しました。
柘植外務副大臣「根拠のない悪質で反日的なSNSの投稿等について、取り締まりの徹底を強く求めました」
一方の中国外務省は会見で反日的な投稿への対応について問われると、このように話しました。
中国外務省 林剣副報道局長「中国のSNS上の反日言論に言及しているが、中国にはいわゆる反日教育は存在しません」
(「グッド!モーニング」2024年9月24日放送分より)
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