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 自民党に新たな不祥事です。裏金事件で「しゃべるな」と言われたと安倍派の箝口(かんこう)令を暴露した自民党・安倍派の宮沢博行前防衛副大臣(49)が辞職願を提出しました。女性問題が原因とみられます。

■“女性問題”に裏金流用…「絶対にない」

宮沢前防衛副大臣
「今回私の不祥事が重なりまして、議員を辞職する決意をし、先ほど議長に辞職願を提出してきたところです」

 突然、議員辞職を表明した宮沢前防衛副大臣。地元・静岡県の支援者に泣きながら、次のように事情を説明したということです。

宮沢前防衛副大臣
「申し訳ない。週刊誌に記事が出る。今から議員辞職願を出してくる」

 25日発売の週刊誌に、自身の女性問題が掲載されるというのです。

 宮沢前防衛副大臣はそのまま東京に向かい、衆議院議長に議員辞職願を提出し、会見に臨みました。

宮沢前防衛副大臣
「不記載資金で不祥事に支出したということではありません。絶対にない。絶対にないんです。でも、そういうご不審を抱かせてしまうことそのものが、私にとっては大変悔しい思いですから、ここは責任をとらなくちゃいけないと思って判断しました」

 「女性問題への裏金の流用は断じてない」と強調しました。その宮沢前防衛副大臣といえば…。

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■「本当に悔しい」安倍派を批判後…防衛副大臣を辞職

■「本当に悔しい」安倍派を批判後…防衛副大臣を辞職

宮沢前防衛副大臣
「はっきり申し上げます。『しゃべるな!』『しゃべるな!』これですよ」
「(Q.『しゃべるな』と誰から?)派閥の…方からです。ここまで私がしゃべってしまったら、派閥から追い出されるかもしれませんけど、指示はありました」

 裏金事件を巡り、安倍派内で箝口令が敷かれていたことを暴露。安倍派を公然と批判したことで、一躍、注目を集めました。

ふんどし姿で真冬の“みそぎ”

 その後、防衛副大臣を辞職し、ふんどし姿で真冬のみそぎにも参加しました。

宮沢前防衛副大臣(去年12月)
「本当に悔しいです。副大臣というのは、そう簡単になれるものじゃないですよ。己を鍛えて鍛えて鍛えて、ようやくたどり着いたんですよ」

 今回の議員辞職願は、再起を誓った矢先の出来事でした。

 宮沢前防衛副大臣は、比例代表選出のため、議員辞職し議席を党に返すと説明します。

宮沢前防衛副大臣
「(Q.次の総選挙は?)まずは地元の皆さん、有権者の皆さん、支援者の皆さんにおわびしなければなりませんので。次のことは現時点では、考えられるものではございません。そして、さまざまお世話になった地元の皆さん、支援者の皆さん、そして諸先輩の皆さん方に深く感謝を申し上げ、この議事堂から去りたいと思います。お世話になりました」

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■地元後援会も違和感「きちっと説明して」

■地元後援会も違和感「きちっと説明して」

 国会を去る時、深々とお辞儀をした宮沢前防衛副大臣。しかし、裏金問題を巡り、安倍派の誰から口止めされたか明言しなかったのと同様、今回も辞職願を提出するほどの女性問題とはどのようなものなのか、詳しく説明することはありませんでした。

 地元後援会の関係者も、そこに違和感を覚えていました。

宮沢氏の後援会関係者
「選挙で選ばれているので、身を引く時はきちっと説明してやめないといけない。選挙で選ばれている以上、自分の都合だけでやめてもらっては困る。きちっと説明してやめていただかないといけない」

(「グッド!モーニング」2024年4月24日放送分より)

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