宮城県が導入を目指す「宿泊税」について、県議会で論戦が始まりました。議員からは条例案の取り下げを求める意見も出るなか、村井知事は宿泊税の必要性を繰り返し主張しました。

自民党・県民会議 渡辺勝幸議員
「そもそも今なぜ宿泊税を導入しなければならないのか」

宮城県 村井知事
「全国各地で国内交流拡大やインバウンドの誘客促進に向けた取り組みを強化しており、東北のゲートウェイとしての役割を担っている。我が県もこれまで以上の取り組みを行わなければ、他の地域から遅れをとることになる」

宿泊税は1泊6000円以上の宿泊につき300円を課し、観光振興策への活用を目指しています。

村井知事は9月26日の答弁で、県内を訪れる外国人旅行客が全国的に見て少ないことなどを挙げ、観光客の誘致に特化した財源の必要性を繰り返し訴えました。

みやぎ県民の声 遊佐美由紀議員
「なぜ一般財源で充当できないのか。特別な財源を設けるためには特定の需要が示されているのか」

宮城県 村井知事
「今の県の財政状況からすると、一般財源を他のものから振り分けるのは不可能に近いと考えている。このままいくと、東北は宮城を含めてじり貧になる。認めていただければ必ず結果を残して『やってよかった』『協力してよかった』と思ってもらえるようにしていきたい」

27日からは一般質問が始まり、引き続き論戦が交わされる見通しです。

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