岸田首相の後継を決める自民党総裁選の投開票が行われ、石破茂・元幹事長が新たな自民党総裁に選ばれた。県民、そして県選出の3人の自民党の国会議員は、石破新総裁にどんな政策を求めるのか聞いた。

過去最多9人が乱立した自民党総裁選。
上位2人の決選投票を制したのは、石破茂元幹事長だった。

「高市早苗くん、194票。石破茂くん、215票であります」

(石破茂新総裁)
「国民を信じ、勇気と真心で真実を語り、この日本国をもう一度みなが笑顔で暮らせる安全で安心な国にするため、石破茂、全身全霊を尽くしていきます」

これに先立ち、自民党県連では27日朝から党員・党友票の開票作業が行われた。

(リポート)
「山形市の自民党県連では、9人の候補者の箱が設けられ、開票・確認作業が進められています」

県連によると、総裁選の投票権を持つ県内の党員・党友1万217人のうち、投票総数は7547票で、投票率約74%だった。
県連票の投票結果は、石破元幹事長3345票、小泉元環境大臣1312票、高市経済安保担当大臣1179票で、石破氏が圧勝という結果になった。

県選出の3人の衆議院議員の対応は分かれた。
自民党県連の会長を務める遠藤利明衆院議員は、1回目・決選投票ともに石破元幹事長に投票した。

(遠藤利明衆院議員)
「石破氏という国民に信のある方が新総裁になり、あらためて信を得る取り組みができると喜んでいる。政策的には岸田総裁をしっかり受け継いでもらえばいいと思う。9人も候補者が出ることは今までなかった。自民党は多様な人材がいて、多様な意見があるんだということを理解してもらった。派閥の締め付けがあったらできなかった、そういう意味では新たな一歩だと思う」

農林水産副大臣を務める県2区選出の鈴木憲和議員は、1回目は茂木幹事長に投票。
新総裁決定後の取材では決選投票での投票先について明言を避け、次のように述べた。

(鈴木憲和衆院議員)
「結果は、決選投票に残れなかったが、私たちとしては増税しなくても政治がやれることがあるんじゃないか。もう一つは外交安全保障の大切さについて多くのみなさんに話をすることができた。新総裁中心に、特に地元のみなさんから見ても『政治がこれでは情けないな』と言われないように、しっかり取り組んでいきたい」

こども政策担当大臣の加藤鮎子議員は、1回目を小泉元環境大臣、決選投票では石破元幹事長に投票した。

(加藤鮎子衆院議員)
「新総裁の下で一致団結するのが自民党のいいところ。新総裁を支え、党の信頼回復に向けて頑張っていきたい」

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