史上最多の9人で争われた自民党総裁選。
高市氏との決選投票を制したのは、5回目の総裁選となる石破元幹事長でした。

「カレーは食べるものではなく、飲むものです」と、笑顔でカツカレーを飲み干した約3時間後。
過去最多の9人が立候補した大混戦を制し、石破茂氏(67)が自民党の新総裁に選出されました。

1度目の投票でトップとなった高市氏との決選投票では、不利とみられていた議員票でも高市氏を上回り、逆転勝利を果たしました。

防災省の設置や地方創生などを訴えてきた石破氏。
経済政策については、岸田路線の継承を明言しています。

27日午後6時から行われた会見でも、石破新総裁は「岸田総裁が一生懸命努力してきたデフレからの脱却を、確実なものにしていかなければいけない。物価上昇を上回る賃金上昇を実現するために、新しい資本主義にさらに加速度をつけていきたい」と述べました。

石破氏の総裁就任について経済3団体のトップは。

日商・小林会頭:
色々な課題から逃げないというか、正面から取り組む姿勢は従来から評価している。新総裁と一緒に展開していきたい。

また、経団連の十倉会長は「経済界との連携をより一層密なものとし、課題解決に取り組んでもらいたい」とコメントを発表。

経済同友会の新浪代表幹事は「課題の解決にまい進されることを期待する」とした上で、「今回の総裁選は、自民党への不信感の払拭にはつながらなかった」と指摘しました。

一方、円相場は日銀の利上げに反対する高市氏優勢という見方から、一時1ドル = 146円台前半まで円安が進行。
ところが、石破氏が新総裁に選ばれると一気に円高へと反転しました。

日経平均の先物は一時2000円以上急落するなど、市場も石破新総裁の誕生に早速反応しています。

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