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 5度目の挑戦で自民党総裁の座をつかんだ石破茂元幹事長(67)。その挑戦には41年連れ添った妻・佳子さんの支えがありました。

■「夢じゃなかった」夫婦二人三脚で大逆転

 石破新総裁誕生の瞬間、妻の佳子さんは驚きの表情を浮かべ、夢じゃないと確かめるように頬をつねっていました。

 地元・鳥取で総裁選の行方を見守り、支援者たちと抱き合いながら涙をぬぐった佳子夫人。

佳子さん
「決選投票で、まさか逆転できるとは思わなくて。驚きと喜びが混ざったような。あまりにあれだったので。(頬を)つねってみて、現実でした。痛かったです」
「(Q.夢じゃなかった?)はい」  18歳の時に知り合ったという石破氏と佳子夫人。慶応大学法学部の同級生という間柄でした。

 なれそめについて、石破氏は、ユーチューブチャンネルのインタビューでこう答えています。

石破氏
「大学1年生の時だったな。4月だったかな。図書館からさ、彼女が本を小脇に抱えて、トントントンと降りてきて、呆然としてね。こんなきれいな女が世の中にいたのかって」
「(Q.一目惚れってことですか?)そう、そう、そう、そう」

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■41年支え続けた夫人に…石破氏「いないと今の私はない」

■41年支え続けた夫人に…石破氏「いないと今の私はない」

 大学卒業を機に石破氏は、佳子夫人にプロポーズしますが、あえなく撃沈。その後、再アタックして承諾をもらうまでに、出会いから8年の月日が経っていたといいます。 自民党 石破衆院議員(当時29)
「真心と勇気をもって、本当のことを言う。そういう人間になりたいと思っております」

 参議院議員の父を持ち、1986年の衆院選に当時、全国最年少となる29歳で初当選。その後も当選を重ね、防衛大臣など要職を歴任してきました。

 そんな石破氏を選挙のたびに支えてきたのが、佳子夫人です。2012年の衆院選では、党の幹事長として応援演説のために全国を回る夫に代わって自ら選挙カーに乗り込み、見事、当選に導きました。 佳子さん
「本人(石破氏)が選挙戦になってから、一度も鳥取に帰れないという異例の選挙でございました。これをお支えいただき、ご支持ご支援いただいた皆様方に本当に心から感謝を申し上げたい」  2013年の参院選の時も幹事長として街頭演説で支持を訴え続けた石破氏は、すっかり日に焼けて真っ黒に…。インターネット上では“焦げパンマン”の愛称で親しまれました。

 総裁選には、これまで4度出馬した石破氏。しかし議員票を伸ばせず、いずれも敗れています。東京にいる石破氏に代わり、地元鳥取で党員票まとめに奔走してきたのが、佳子夫人でした。

 総裁選で敗れた後、支援者にあいさつするのも、佳子夫人の役目です。

佳子さん(2012年)
「結果は、あと一歩及ばずということになりまして、本当に応援していただいた方には大変申し訳ない気持ちでいっぱい。石破の気持ちは総裁になれなくても一緒でございます」  夫婦二人三脚で歩んできた総裁への道。27日、石破氏はテレビ朝日の番組で、佳子夫人への感謝の思いを口にしました。 石破新総裁
「この間が41回目の結婚記念日だったんですけど、本当に議員になって38年、ほんとよくやってくれたなと思います。くれたなという言い方はいかんな。でもこの人(佳子夫人)がいないと今の私はないのでね」

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■ファーストレディーについて「責任が重い」

■ファーストレディーについて「責任が重い」

 石破新総裁誕生の号外を見る、佳子夫人。 佳子さん
「もう本当に感無量です。それ以外ないな。まさか、こんな新聞記事になるなんて」

 かすれた声でこう話すと、号外に向かって深々と頭を下げていました。

 記者に、ファーストレディーとなることについて聞かれると…。 佳子夫人
「(Q.ファーストレディーになると外交とか色々と?)どうするんでしょうね、外交。責任が重い」
「(Q.一緒に?)行く場面があるでしょ。どういう状況か分かりませんけど、一緒に行く時もあるのかもしれませんね。責任が重いなほんとに…」

(「グッド!モーニング」2024年9月28日放送分より)

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