小林鷹之前経済安全保障担当相=東京都千代田区の日本記者クラブで2024年9月14日、手塚耕一郎撮影

 自民党の石破茂総裁は、総裁選を争った小林鷹之前経済安全保障担当相(49)に党広報本部長への就任を打診したが、小林氏は辞退した。複数の党関係者が29日、明らかにした。

 関係者によると、小林氏は「選挙で支えてくれた仲間たちが(人事で)生かされることを望んでいる。その上で政権を全力で支える」と述べ、打診を断ったという。

 小林氏は総裁選で「脱派閥」を掲げて中堅若手議員を中心に支持を集めたが、党員票では広がりを欠き、9人の候補中、5位だった。

 広報本部長は、幹事長や総務会長などと並ぶ「党七役」の一つとされる。2021年の前回総裁選後の人事では、岸田文雄首相が決選投票まで競った河野太郎デジタル相を起用。河野氏は当時、行政改革担当相だったため、「格下げ人事」として話題になった。

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