日本維新の会の吉村洋文共同代表は、きょう9月30日正午ごろ取材に応じ、自民党の石破新総裁が「10月9日に衆議院を解散し、10月27日に衆議院選挙を実施する方針を固めた」と報じられていることについて、「総裁選の公約違反解散」と批判しました。

■「ただちに解散」なら「いきなり『総裁選の公約違反解散』」

吉村共同代表は、30日正午ごろの取材で、石破新総裁について、「次期衆議院議員選挙の相手としてどうみているか?」と聞かれ、「政策通だと思う」と評価したうえで、次のように述べました。

【日本維新の会 吉村共同代表】「総裁選のときと、いきなり公約が違うなと。いきなり『公約破り』が行われているなというふうに思います。

石破さんは、一定の国会における論戦、予算委員会、そういったことを通じて、そのうえで『信を問うべき』だということで、国会でしっかりと議論した上で信を問うということをおっしゃっていました。

しかしながら、蓋を開けてみれば、もう直ちに解散するという報道もされています。もしこれが事実なのであれば、もう、いきなり『総裁選の公約違反解散』だなと思います」

■石破新総裁「当初は野党との論戦後に解散」方針も党内の声など踏まえ転換

石破新総裁は当初、「すぐ(衆議院の)解散はしない」と話し、10月1日に召集される臨時国会で予算委員会を開き、野党との論戦後に解散するとしていました。

しかし「支持率が下落する前に解散すべき」といった党内の声や、2025年の参院選を重視する公明党の声を踏まえ、「10月9日に解散し、15日に公示、27日投開票」の日程で、衆議院議員選挙を実施する方針を固めていました。

■10月9日解散・27日選挙なら「早速ねじ曲がった」

吉村共同代表は、さらに…

【維新 吉村共同代表】「いろいろな周りの声でそうなったとすれば、これだけに限らず、いろいろな政策が、自民党の中のいろいろな声によって、公約で掲げられ、総裁選で言われたことが、どんどん捻じ曲がってくる。

それはつまり、また古い自民党の政治に戻るってことだというふうにも感じています。

新しい政治を期待したいと思いますし、我々も新しい政治を目指して、ぶつかっていくという考え方です

その中で早速、総裁選である意味小泉進次郎さん(早期の衆議院解散を主張)とある意味、対照的な主張されていたことが、ある意味捻じ曲がって、十分な国会議論することなく解散を10月9日、そして27日の選挙っていう報道出ていますけど、それが事実なのであれば、もう早速ねじ曲がってきたなと」

■「裏金議員」の選挙区で「野党候補一本化」も

そして、野党間での候補者の統一など、選挙協力については、自民党の「裏金問題」があった議員の選挙区での野党候補の一本化は「筋が通っている」と述べました。

【維新 吉村共同代表】「(維新)馬場代表と(立憲)野田新代表で話をするということになるんだろうと思います。

ただ、野田代表がおっしゃっている『裏金議員』のところ(選挙区)は、一本化で勝負かけていくというのは、僕は一定、合理的だと、合理性があるなと思っています。

筋が通っているんじゃないかなというふうに思います。

今回っていうのは、もともと『政治とカネ』で、『裏金問題』で、こうなってるわけだから、そこは野党対与党、(野党の候補)一本化で勝負をかけていくというのは、僕は筋通っていると思いますけどね」

■衆院選「ぶつかっていく」「『政治とカネ』についても厳しい対応を」と指摘

そのうえで、次の衆議院議員選挙には、「自民党に正面から対峙する」と語りました。

【維新 吉村共同代表】「野党としては、総理大臣っていうのは、解散権があるわけですから、いつでも『常在戦場』で、10月27日の投開票日とする早期解散であれば、これも我々としてはぶつかっていくということになると思います。

正面から自民党と対峙して行きたいと思います。総裁も変わりましたので、『政治とカネ』についても、しっかり厳しい対応を取ってもらいたいと思います」

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